甘い社員旅行 

「ちょっと。こっち見ないでよ」
ちゃんと注意しておかなきゃ、拓也の性格じゃ遠慮してくれそうもない。
「別にいいじゃん。どうせそのうち見るようになるんだから」
「何それ?見たら女湯に行くからね!」
「分かったよ。あっち向いてるから早く来な」

拓也が入っている浴槽から一番遠い洗い場で簡単に髪の毛や体を洗う。
もし見られていたら・・・と思い、少し焦ってしまうと同時に体が熱くなった。

いつもはゆっくりマッサージしながら洗っているところも素早く洗う。
早く済ませようと下半身を洗っている時に、トロっとした液体が溢れ出しているのに気付き、急いでお湯で洗い流した。
でもネットリとした液体はお湯で流してもまた中から出てきてしまう。
もうっ!こんな時に…拓也に知られたら…。

あまり長くしていると余計にお風呂に入り難くなると思い、適当なところで流すのを止めて、思い切って浴槽に向かった。
恥ずかしいので拓也からは離れた場所に浸かる。

「温かい〜。いい気持ち」
湯船につかると目を閉じてリラックスした。
風邪のせいかフワフワした感じがしたが、久しぶりの温泉はとても気持ちがよかった。

「奈緒ちゃーん。もうちょっとこっち来たら?」
ふざけた感じで拓也が言ったが、私も相手にしなかった。
「何?聞こえなーい」
「じゃあ俺が行こうっと」

段々拓也が近づいてくるのを感じて、遠くへそろそろと逃げた。
しかし追いつかれ、肩をぐいっと掴まれる。 ドキドキが止まらなくて、まともに顔を見ることができない。

「捕まえた・・・。こっち向いて」
「な、何でよ」
「だってスキーの時もいなかったし、宴会の時も近くで見れなかったし、近くで奈緒のこと見たい」
「そ、そうですか。拓也ってまだ酔ってるんじゃないの?らしくないよ」
ガラにもないことを言われて嬉しかったけど、無理に冷やかした。

「酔ってるよ」

顔を見せられない私の頭を両手で掴んで向かせ、軽いキス。

「ここまではもうしたんだよね。」
ニッと笑って言う。
二度目のキスはとても短いものだったけど、それだけで私は体中に甘い感覚が走り、止められなくなった。
再びキスを続けるうちに、どちらからともなく段々ディープになり、互いの舌を絡め合わせた。
拓也の舌がクネクネと動き、口の中をくまなく刺激する。
息もできない位の激しいキスにどうにかなってしまいそう。

キスに翻弄されているうちに拓也の手は私の胸の上を動き始める。
バスタオルできっちりガードしているので、刺激は小さいかもしれない
しかし、拓也に胸を揉まれていると思うだけで中心部がジーンと熱くなった。

「拓也、もうダメだよ・・。人が来るよ…」
「こんな時間に誰も来ないだろ」

・・・拓也は、愛撫に夢中で今更止めることはできないようだ。
胸の敏感な突起をバスタオルの上から擦った。

「あっ!」

思わず小さく声を漏らすとさらに続ける。
直接触れることができないのでもどかしくて堪らない。
続けられているうちに、微弱な刺激が逆に気持ち良くなって、体がクネクネと動いてしまう。
何だか焦らされてるみたい…。

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