二人で一人エッチ 4

オナニー見せ合いをしたあの日から1ヶ月が経つ。
二人が仕事休みの前日はお互いの家に泊まりあって甘い夜を過ごした。
今まで絡み合うエッチしかしたことのない二人にとって、 一人エッチを見せ合うというのは実に新鮮なプレイだった。

そんなある日、拓也はまた新しいことを思いついたようだ。
じゃんけんで負けた方が野外で一人エッチをするということになった。

「じゃんけん・・・ポン!」
「やったーーー!」
「まじで・・・俺かよ」
「どこでしてもらおうかなぁ。言いだしっぺだからちゃんとやってよ♪」
「あんまり人がいる場所は勘弁してくれよ」
「そうだなぁ、米倉海岸なんかどう?たまーにカップルはいるけど人少ないし。」

その海岸は私が元彼とのデートでよく訪れた場所だった。
レストランで食事をした後によくドライブに連れていってもらった。
大好きな人だったが彼が転勤で遠くに行き遠距離恋愛になってから、
彼の気持ちが自分から離れていくのを感じてしまった。
元彼との思い出の場所で今彼にエッチなことをさせるなんて、拓也にはちょっと悪いけどワクワクしてしまう。

海沿いの国道を車で20分程走ると目当ての海岸についた。時刻は午前1時。
バッグの中にはいつもより多くのポケットティッシュを用意しておいた。
あれの後始末をするためだ。するのは拓也だけど一応そういうことは気遣ってあげないとね。
小さな駐車場に車を止め、海岸までの舗装された道を二人で歩いていく。

辺りは砂浜を歩く足音と優しい波の音しかしない。
大きな客船だろうか、遠くの方でオレンジ色の灯りが点滅しているのが見える。

「ここでいい?」
「え?ここかよ!人が来てもどこにも隠れる場所ないぞ?」
「暗いから何してるか見えないって」
「そうか?見つかったら俺変態扱いされるぞ」

誰か来たら普通に海見てるふりしたら大丈夫と渋っている彼を何とか説得する。

「胸触らさせて」
「えっ??」
「いいでしょ?」
「オカズがいるからさ。こんなところですぐにエッチな気分になれる程、俺は図太くないっちゅうの」

そう言うと、慣れた手つきでブラジャーを外し直接肌に触れてくる。

「やっぱり奈緒の胸は気持ちいい」
「ふふ・・」

一生懸命胸を触って、興奮してくれている彼を見ると可愛くて撫で撫でしてあげたくなる。
こういうのも「母性本能」と言うのだろうか…。

「やべ・・興奮してきた」

拓也は自らズボンのチャックを開けてトランクスを少しずり下げると、膨張したペニスが顕わになった。

「できたら舐めてくれない?ちょっとでいいから」

素直にリクエストに答える。先の方を口に含みぺろぺろと舌を動かして不規則に舐めた。

「うう・・・いいよ」

拓也は目を閉じて、時折体をひくつかせながら快感に浸っているようだ。
しばらく舐めていると口の中に独特の苦味が広がり、気分が高まってきているのだと分かった。

「ありがとね。あとは自分でする」

私の頭を2、3度撫でると自分の手を使ってやり始めた。
先走りが出てきたせいかぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえてくる。
顔色を伺うと、少し苦しそうな感じている時特有の表情を浮べている。
勃起したペニスを一生懸命弄る彼を見ていると、自然と股間がじんわり熱くなってくる。
今日は排卵日が近いせいだろうか。とろっとした液体が大量にあふれ出して、
パンティが受け止めることのできる限界を超えてしまうかもしれない。
男の人が一人でシている姿は何度見てもエロティックだ。
性器を手で握って上下にゴシゴシと擦る、それだけの単純な作業なのに、
女性器よりも高ぶっているモノが目立つからだろうか・・・

はぁ・・と溜息をつくとより一層、激しく擦り出した。
フィニッシュに近づいているに違いない。
そろそろ射精しそうかな・・・?
彼の感情に同調して一緒に興奮を高めながら眺めていた。


このまま達する姿が見れると思っていたのに・・・

「・・・」
「・・・・うん。」

ぼそぼそと人の話し声らしきものが聞こえた。拓也の動きがぴたりと止まる。
それは段々こちらの方に近づいてきたので、拓也は素早くトランクスとズボンを上げて元通りに直す。
見つかったら悪いわけでもないのに息を潜めながら相手の動向を伺ってしまう。
心臓がドキドキ高鳴る。拓也はもっとびっくりしているに違いない。
ごめんね。と心の中でつぶやき、ぺろっと舌を出す。

「どうしよう・・・」
「じっとしてるしかないだろ」

カップルもこちらに気付いたのか、少し離れたところの波打ち際に腰を下ろして談笑している。

「俺達も座ろう」
「うん」

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