前と変わったね 1 (「今時プラトニックな彼女」続編)
 俺は横山仁(じん)、26歳の会社員。
 つい先日、大学時代から付き合っていた春田理香子と無事入籍することができた幸運な男だ。
 新居に2人で暮らし始めてから約1週間が立とうとしている。
 新しく家具を買い揃えて、2人の引越しの荷物の整理もようやく終わり、待ち焦がれていた理香子との新しい生活が始まったばかりだ。

「じーん!朝だよ、起きてー」
 枕元で誰かが呼んでいる。目を開けるとエプロン姿の理香子が立っていた。
 ああ、俺の奥さんか。朝起きた時に、誰かがいてくれるってのは本当に有難いな――。
「ご飯出来たよ。食べよ?」
 やけに眠い目を擦りながら、俺は枕もとに置いてあった携帯を見た。
「…まだ8時か。休みの日ぐらいもっと一緒に寝ようぜ…」
 俺は目を瞑ると、夢の世界へ戻ろうとしていた。
「えー、温かいうちに食べようよ」
「まだ起きられないよ。理香子がキスしてくれたら起きてもいいけど…」
「仕方ないなぁ」
 そう言うと、理香子は頬にチュッとキスをした。
 奥手な彼女もようやく自分からもキスしてくれるようになって、段々積極的になってくれるのが嬉しい。
「はい起きて」
 それだけでは満足できなかった俺は、さらに要求する。
「んー、まだダメだな。唇にしてくれたら起きるよ」
「もうっ!今度こそ絶対起きてね?」
 床に膝をついて、ベッドで寝ている俺に顔を近づけてきたその瞬間を逃さなかった。
 理香子はキスした後にすぐに離れるつもりであっただろうが、俺の腕は彼女の背中を捕らえた。
「んっ!?」
 唇を攻め立てる。一方で理香子は逃げようとするが、俺は必死で離さない。
「こらっ・・・、んっ・・・止め」
「止めない」
 唇の隙間を狙って舌を侵入させる。
 初めは抵抗していた理香子だったが、次第に力が抜けてゆき、呼吸に混ざって甘い声が聞こえてくるようになった。心なしか、舌の動きも柔らかくなっている。
「はぁっ・・・・ふぅ・・・」
 唾液が沢山出てきたせいで、少しいやらしい音を立て始めて、それが俺の聴覚を刺激した。
 朝の生理現象のため、上を向いていたものがさらにジンジンと熱くなっていく。

 やっと唇を離した途端、理香子に怒られてしまった。
「仁ってば!朝から何やってるの」
 口調は怒っているが、頬を赤く染めて気のせいか瞳も潤んでいるように見える。
「新婚なんだから、これ位普通でしょ…」
「はい、起きて起きて」
 俺にご飯を食べさせる以外見えていない理香子に、俺も負けじと主張する。
「それより俺、エッチしたくなった」
「えぇっ!?まだ朝なのに…。夜まで待ってよ」
「無理。今したい」
 真面目な理香子にとっては白昼にセックスすることはまだ考えられないのだろう。しかし、今いち押しに弱い彼女のことだ。お願いすればきっと何とかなるに違いない。
「理香子のエプロン姿って新鮮だな。今度裸にエプロンつけて?」
「は?絶対嫌」
「ま、どうせ脱がすけどね」
 理香子の腕を引き寄せると、抱きしめた。
「ね?1回だけ・・・いい?」
 俺が尋ねると、理香子は渋々といった感じで頷いた。
 まだ初体験を迎えて間もない理香子と俺。朝から淫らなことをするなんて、きっとドキドキしているに違いない。

「こっち来て」
 理香子をベッドに入らせると、キスをしながら着ているものを脱がせていった。
 最初にエプロンを外し、次にチュニックのワンピース、ハーフパンツ・・・。
 理香子の白い肌が次々と露わになってくるのを見ていると、背筋がゾクゾクした。
 肌の滑らかさ、心地良い体温、恥じらいの仕草と声…。
 その全てが愛しく感じられるのに、いつか妻の体に飽きることなんて来るのだろうか。来るとしたら、この新鮮な気持ちをいつまでも覚えておきたい。
 背中を撫でながらブラジャーに手を掛けると、何とか片手でホックを外すことができた。薄い黄色のブラジャーは理香子の両腕を滑り落ちて、形の良い胸が露わになった。
 恥ずかしさからか、頬を染めて伏せ目がちになっている理香子。
 柔らかな双丘を遠慮なく揉みしだく。
「っ……」
 彼女の整っている顔が切なそうに歪む。
 敏感になっている蕾を指先で軽く抑えて円を描くようにくるくる弄った。 形のよい乳房の真ん中でツンと上を向いている蕾。どこから見てもそれは美しかった。
 先端をきゅっと摘むと、理香子の体がぴくっと動いて、微かに息を漏らした。
「声出していいよ」
「え…」
「気持ち良くないの?」
 俺が尋ねると、申し訳なさそうに理香子は黙って首を振った。
もう一方の突起を口に含むと、それはますます硬さを増していった。まるで男の象徴と同じだなと思った。
「んっ…あ……」
 時折、理香子はか細い声を出している。
 まだ俺に遠慮しているのが感じられる。まあ、その初々しさも好きなのだけれど。
 ブラジャーとお揃いのパンティのクロッチの部分をなぞった。
 口元では乳首への刺激も与えながらパンティを脱がすと、薄いヘアが生え揃った下半身が現れて、俺はじっと彼女の全身を見渡した。
「すごい恥ずかしい…」
「きれいだよ」
 ほっそりと長い手足にくびれのあるウエスト、胸は少し小さめだが、全体のスタイルの良さに見とれてしまう。
 乱暴に扱うと壊れてしまいそうな太股を持ってそっと開き、足の付け根にキスをした。
 陰部にふぅっと息を吹きかけるとm柔らかな陰毛が風になびいた。
「そんなところ、だめだよ」
「何で?」
「だって、変なところだし…」
「全然変じゃない。すごくそそられる」
「それに明るい」
「明るい方が理香子を見れるからいい」
 カーテンは閉めたままだったが、隙間から薄い明かりが漏れてその部分をはっきりを見ることができた。
 明るいところで初めて見る女性器に感動を覚え、下半身のモノは硬さを増した。
 花弁を大きく開くと内側にさらにひだのようなものがあった。そこを上に向かって舌でなぞってみる。
「やっ……」
 理香子は腰を引くと、俺の顔から逃げるように離れた。股間を隠すように手で押さえている姿も可愛いと思ってしまう。
「仁、だ、だめ・・・ほんとに」
「大丈夫だよ。みんなやってる」
 皆やっていることかどうかは知らないが、安心させるために口から出任せを言ってしまった。
 どこかのブログに、初めてクンニされる時は相当恥ずかしいと書いてあったのを思い出した。
自分が好きな人にフェラチオされるとしたら少しは気恥ずかしいと思うが、興奮の方が勝ることだろう。
 やはり女性は男とは違う生き物だ。
「はぁっ・・・あぅっ・・ふぁっ・・・」
 俺がぎこちなく舐める度に、控えめな声を出して理香子が身を捩じらせている。
 花弁の奥にある入り口からは、愛液が少しずつ滲み出していた。
      
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