前と変わったね 2 (「今時プラトニックな彼女」続編)
 ぴちゃ、ぴちゃ・・・・・・
 わざと音を立てて液体をすくい取って舌で撫でると、より一層理香子が反応した。
 体の緊張が解れた頃、上の方にある小さな小さな突起を舌先でツンツンとしてみた。ここが女が一番感じる所らしいのだが…。
理香子の反応をうかがったが、顔をしかめて体を強張らせているようだった。
「ごめ…痛かった?」
「ちょっと…」
「そっか…」
 興奮してつい強くやり過ぎてしまったようだ。AVでは激しく獣のように舐めまくって、女はでかい喘ぎ声を出しているが、現実はそう上手くいかないのか。
 陰核は性感帯であるが、とても敏感な場所らしいので、初めてなら痛いだけなのかもしれない。
(この分だときっとオナニーもしたことがなさそうだな・・・)
 彼女の秘密の場所を探ったのは、自分が初めてであることを嬉しく思う。
 他のどの男にも捧げることなく、俺だけが許されたという事実を誇りに思う。
 気を取り直して、今度は唾液をたっぷり出して、触れるか触れないかのタッチで再びその部分に舌を当ててみる。
「・・・・・・」
先程のような痛がっているような反応はなかったので、慎重に行為を続けた。
 そのうち理香子の反応に変化を感じた。下半身の力が段々抜けていき、花弁が時折ヒクっと動いて何かを訴えているようだった。
見られることにも少しは抵抗を感じなくなったのだろうか。
ぎりぎりまで閉じていた太股が、じわじわ開かれていく。 「んっ・・・ぁ・・・」
 漏れ出る声を、唇を噛んで必死に我慢しているという感じだ。
「痛い?」
「ううん…大丈夫」
「どんな感じ?」
「分かんないけど…何か変な感じがする」
 変な感じか・・・。理香子が感じてくれるには、まだまだ修行が必要みたいだ。
 舌を尖らせて、蜜で満たされている泉にぐぐっと挿入していった。半分ほど入ると、ゆっくりと出し入れを繰り返した。
 外に出ようとすると俺の舌にねっとりときつく絡み付いてくる理香子。
隙間から、熱い粘液が溢れ出す。
 荒くなる呼吸を抑えながら、舌先で彼女の粘膜の感触を味わう。 「っ・・・・はぁ・・・」
 遠慮がちに、でも確実に大きくなってきている理香子のため息が頭上から聞こえてくる。
 洞窟は舌の摩擦によって熱くなり、蝶を誘うかのように密が溢れ出していた。
 理香子の秘所をさんざん弄ったことによって、俺はこれまでにない位に興奮して息子も痛い位に熱くたぎっている。
 俺は引きちぎるように寝巻きを脱ぎ捨てると、肉茎をあてがい、潤みにそっと入っていった。
 初めての時よりもスムーズに入るようになった。
 それでも、まだきついソコは、俺の欲望にしっかり絡み付いて離さない。
 ぐぐっと力を込めて、奥まで押し込んでいく。
 狭いぬかるんだ道を広げながら挿入していく時は、何度経験しても堪らなく気持ちが良い。
「ふぅん…はぁ…んっ……」
 俺の下で色っぽく喘ぐ朝妻がいる。休日の朝にこんな素晴らしい体験が出来るなんて、俺は最高の幸せ者だ。
 奥までしっかり入ると、リズミカルに送出しを繰り返した。
 初体験の時よりも少しは気持ちに余裕が出てきた気がする。と言っても、激しく抽送すると数分も持たないのが情けない。
「理香子、ちょっと待って」
「どうしたの?」
「ちょっと動くよ」
「うん・・・」
 今日は新しい体位に挑戦してみよう。
 理香子の背中に腕を回すと起き上がった。
 正面で座ったまま抱き合う格好になり、そして理香子を抱いたままゆっくりと後ろに倒れた。
 イメージの中では、2人が繋がったまま姿勢を変えるつもりが、するっと抜けてしまった。
「あ…」
「ごめん、抜けちゃったな…」
 理香子の愛で濡れた肉茎が、物足りなさそうにビクビクと震えている。
 そうだ、この状況を利用して…。
「なあ、理香子。自分で入れてみない?」
「・・・え!?」
 驚いて俺を見つめる理香子。
「まあ、出来ないなら別にいーけど」
 俺がちょっとからかうように言うと、彼女はじっと考えていた。やがて彼女の口から出た言葉は…
「いいよ…」
 やった。
 理香子は昔から負けず嫌いな所があるのだ。こうやって挑発すれば、理香子が挑戦したがることを俺は知っている。
「でも、出来ないかも…」
「いいよ。別にちゃんとできなくても気持ちだけで嬉しい。そん時は、俺がちゃんと入れてみせる」
 不安そうな理香子の頬に手を当てると、その手に彼女は自分の手を重ねた。
 俺は自らをしっかりと握って動かないように固定した。
 理香子は腰を浮かすと俺のをあてがい、腰を沈めようと頑張った。
「う……ん…」
「痛い?」
「大丈夫・・・だと思う」
 ゆっくりと先端が吸い込まれていき、彼女の粘膜で包み込まれる。
「あぁ・・・これ気持ちいい」
「そう?」
「何か正上位とは違う」
 彼女の体の重みが心地良い。
 下からゆっくり突き上げながら、理香子のおっぱいを弄った。
 腰を動かす度に胸が揺れる。
「視覚的に興奮するね・・・」
「見ないでよっ」
 理香子は俺の目を手で覆った。
「えーいいじゃん、それ位…」
 しばらくふざけ合った後、二人の視線が絡まる。
 桜色に染まった彼女の体が俺を挑発し、抑えていた衝動を突き動かした。
 欲望を想いのままに突き上げる。
 恥じらう理香子をしばらく鑑賞させてもらおうと思ったが、情けないことに長くは見られなかった。
 ぎゅうぎゅう締め付けられた息子は早々と悲鳴を上げた。
 余裕のない俺を静かに見守る理香子の顔が脳裏に焼きつく。俺は目を閉じると、最後は夢中になって腰を揺らしながら理香子の中に吐精した。
 理香子の体から抜け出した時、二人の体液がこぼれ出してきた。
 それを見て真っ赤になった理香子は、枕もとのティッシュを慌てて引き抜き、互いの体を軽く拭くと、逃げるように風呂場へと走って行った。
 朝の妻を抱いてしまったと、俺は一人で苦笑いをした。
 新婚夫婦のぎこちないセックスはまだまだ続くだろう。

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