海に抱かれて 3 車に戻ると翔さんにウェットスーツを脱ぐのを手伝ってもらい水着姿になった。口数が少なく、器材を片付ける手つきから焦りが伝わってくる。あたしは翔さんの横で見よう見まねで手伝いながら、早くその時が来るのを待った。 互いの考えていることは口に出さなくても分かった。片づけ終わると、ワンボックスカーの後部座席に招き入れられた。 バタンとドアが閉まるとそこは甘い空気が漂う秘密の空間。 「彩加・・・いい?」 翔さんは少し緊張ぎみの熱を帯びた声で尋ねてきた。茶色の瞳に吸い込まれそうになる。 無言のまま頷くと、長い間待ち焦がれていたように激しく抱き合った。座席に押し倒され、上半身裸の翔さんが覆い被さってきた。 翔さんの唇が首筋に、耳元に触れると、求めていたものをやっと得られたあたしの体は全身で感じた。露出した肌に翔さんの震える吐息がかかるだけで、ピクッと反応してしまう。鎖骨に添うように湿った舌が這う。そうした一つ一つの愛撫が着実にあたしを高めていった。 「あっ・・・ふぅっ・・・ぃやっ・・・」 喘ぎで応えていると、喉が反り返って息が上がる。こうなるともう抑えが効かない。さらなる快感を懇願してある部分が疼きだす。そんなあたしを彼は余裕綽々とした様子で見守りながら、熱の帯びた手であたしの体を潤わせていく。 翔さんがあたしの首の後ろに手を回した。あたしも彼に協力して頭を起こす。 「この水着セクシーだね」 「どうせ似合わないけど」 「いや・・・すごくそそられる。ほら触って?」 翔さんはあたしの手をとると、海パンを突き上げている彼のものに手を当てさせた。 「やっ・・・」 それは石のように硬くなっていた。あたしのカラダでこんなに欲情してくれているのなら嬉しいことだ。 首紐が外れたビキニをそっとめくると、彼は裸の胸をじっと見つめた。視線を感じるだけで敏感な部分がピンと立ってしまう。 「そんなに見ないでよ・・・」 耐え切れなくったあたしは思わず両手で胸を隠した。 「ずっと見てたいよ」 翔さんはあたしの腕を外して胸元に顔を埋めた。胸の膨らみに何かの印をつけるように、ゆっくりと舌が這う。さらなる刺激を求めてあたしの先端は固くなり、翔さんはそこにぴったりと唇と舌で蓋をする。 あたしは快感にのけ反り、下肢の奥はジンジンと痛い位に熱くなった。余裕のなくなったあたしの感じる部分を的確に弄られる。 (・・・どうして、そんなに涼しい顔してられるのよ・・・) 下半身に刺激が伝わるその度に 「あっ、あぁっ、・・んあっ・・」と高い声が出てしまう。ここは人通りが少ないとは言え、真っ昼間の車内だ。サイドとバックのガラスは遮光ガラスになっているとは言え、正面から見られたら終わりだ。それに外から見えなくとも、淫らな雰囲気が伝わっているような気がする。頭では分かっていても恥ずかしい声を我慢することができない。 翔さんの唇が尖っている部分を甘噛みした。 ・・・じーん・・・・・・じゅわっ・・・ 刺激は子宮の奥に伝わりじわじわと生暖かい液体がビキニを濡らす。 あたしのカラダは彼に触れられるだけで正確な機械のように反応を繰り返す。 ちゅぱっ、ちゅぱっ・・・ いやらしい音を立てながら乳首を吸いたてる度に、あたしの全身は桜色に染められてゆく。このまま全てを奪って欲しいと願いながら…。 翔さんの手はついに下肢に辿り着いた。ひざの裏を擦り、太股の内側を擦りながらゆっくりと中心へ近づいてくる。恥丘から会陰までを包み込むように、そっと手の平をかぶせられた。そのままじっとしているだけだったが、乗せられているだけで温かく気持ちの良いものだった。もどかしく一人でヒッソリと内部をひくつかせた。 ようやく一部分を圧迫される。とろけそうになっている秘裂を指でじわじわなぞる。ビキニの布地が割れ目にくいこんで見っともない状態になってるだろう。羞恥心をあおるように、ゆっくりゆっくりと撫で回す彼。 「濡れてる…」 耳にキスをしてそっと囁いた。抑えているようだが、さっきより少し息が荒くなっている。 「汚さないで・・・」 「じゃあ、止めようか」 「え!?」 その瞬間、翔さんの指先が一番上の突起にぴったりと宛がった。 「くんっ・・・」 体がビクンと跳ね、膣口がきゅっと締まる。 「止められる訳ないけどな」 そう言いながら、水気を含んだビキニを下にずらされた。薄暗い車内であたしは全てを翔さんにさらけ出した。 (こんな野外で何て無防備な状態だろう・・・) くちゅり・・・ 汗ばんだ指が潤みにそっと入ってくる。ゆっくり感触を確かめるように中をうごめく指。ぬるっぬるっとピストン運動を繰り返しながら指の腹で内壁を摩擦している。 中に神経を集中させ、ひたすら快感を味わうことにした。 あたしのそんな痴態を時折見つめている彼…。内股の周辺はじんわり熱くなり、自然と足が開いてくる。何かを出してしまいそうな感じでもあり、吸い込みそうな感覚でもある。 ふと不安が押し寄せてきた。 「キス・・・して?」 「あぁ・・・」 ちゅぱ・・・ちゅぱ・・・ 汗ばんだ上半身が密着する。 熱い息と共に舌がぬるりと侵入してくる。むさぼるように舌唇を吸い合って粘着質な口付けをした。 (好き・・・もう止められない・・・) 脳内から麻薬が分泌され、いつまでも飽きることのないキス…。もう片方の手は胸の上を這いながら、不規則的に先端に触れて性感を高めさせる。 「下のにもキスしないとな…」 翔さんの唇が離れていくと、次に膣口に滑らかな刺激が伝わった。両手で花弁を広げられその隙間を舌が這っていく。淫唇を隅々までお口で愛された後、舌先が一点に辿り着いた。蕾を舌先でつんつんとつつかれる。 「あっ・・・」 ひくっ・・・ 喘ぎ声と共にあたしの体も反応する。逃げようとするが腰をしっかり固定されて動くことができない。唾液のたっぷりついた舌で?いや、あたしが垂らしたものかもしれない液体での滑らかな刺激でどんどん高まってくる。 「ここ・・・彩加の一番感じるところかな?」 翔さんはわざとらしく口に出して、あたしを辱めようとしている。上下左右、くるくると円を描くように細かい動きで攻めてくる。 「ひゃっ・・・・」 突然、強い刺激が与えられた。 唇で芽芯をチュウチュウ吸いたてられる。それと同時に指も挿入され、内側からの震動によって上り詰めそうになった。おしっこしたいのを我慢するように必死で筋肉を締めて耐えようとした。 「や・・・・だめっ!」 腰を大きくよじらせて、あと数秒のところで何とか逃れることができた。 「大丈夫?嫌だった?」 「嫌じゃないけど・・・その」 「どうしたの?正直に言っていいよ・・・?」 欲しい気持ちが強すぎて胸が窮屈になる。 「翔さんのでいきたい…」 恥ずかしさのあまり蚊の鳴くような声しか出せない。こんなことを言わせるなんて、あなたってほんとに罪な男だ。いや、あたしが単純で惚れやすくて馬鹿なだけかもしれない。 「実はさ、あれ持ってないんだ・・・」 「あれ?」 「恥ずかしいけどさ・・・ゴム」 (・・・そんな・・・---------) 「こんなことしておいて言うのもなんだけどさ、無責任なことは出来ないし・・・」 (---こんなに求めている体、置いてけぼりにされるの?------) 欲しくて堪らなかったものが寸前の所で手に入らなかった悔しさともどかしさで思考が停止した。 「ごめんね。このままじゃ辛いだろうからちょっとでも楽になって…」 翔さんは再びあたしの足の間に顔を埋めた。熱い舌で再び芽芯を弄られると、じわっと快感が蘇ってくる。 「我慢しなくていいよ」 最高に気持ち良くてイキそうで、でも翔さんの太いのを入れて欲しくて…、 気が狂いそうになっていたあたしは、その一言で自分を解放することに決めた。 ひくつきを繰り返す秘所は限界が近いことを知らせ、手足がしびれてきた。 (・・・もう我慢できない・・・イっちゃう・・・---------) 足の指にぐぐっと力が入り、全身が緊張で固まる。 「ふ・・・ああああぁ-----------」 太股を痙攣させながら一気に弛緩した…。 ←back next→ 愛しの彼といつもより♡なHを 女性のための官能小説・目次 |