XX tea 1 午後9時半、夕ご飯を終えてお風呂で一日の疲れを洗い流す。 その後は、彼の入れてくれたカモミールティーを飲みながら二人でゆったりとした時間を過ごす。 同棲し始めて3ヶ月経つが、慎也は毎日かかさずお茶を作ってくれた。お茶だけでなく自分の好きなもの、例えばキーマカレー、韓国風チヂミ、アイスクリームなどは自ら進んで料理してくれる。 「カモミールってリラックス効果があるんだよ」 男性の割りにそういうことに詳しい慎也。 「そうなんだ。確かに香りは落ち着くね」 このお茶を飲んでいると最初は気持ちが落ち着くのだが、飲み終わった頃に時々別の気持ちが芽生えることがあった。それは何故かエッチしたくなるということ。 亜由美は2杯目のお茶を飲み終えた頃に、今日も例の気持ちがムクムクと湧き上がってきた。視界の中に慎也が入ると体に触れたくなり、下半身がむずむずと疼いて仕方がない。裸にされて逞しいものを挿入される様を想像した。 「ねぇ・・・、慎也・・・」 亜由美は慎也の肩にもたれかかって誘った。 「どうしたの?」 慎也は今日はいつもと違いきょとんとした顔をして尋ねた。 「慎也とね・・・言わなくても分かるでしょ?」 「何?ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ」 今日はそんな気分じゃないのか、亜由美の欲情に気付いていないふりをしているのか…。 ちゅ・・・ 亜由美は慎也に軽くキスをした。 「したくなっちゃった・・・」 「何を?」 ここまで言っても分かってくれない慎也に対して、亜由美は恥ずかしいけれど言葉に出して伝えることにした。 「エッチ・・・」 「え?・・・最近の亜由美はやらしいなあ」 慎也は急に笑顔になって亜由美をからかった。 「誰のせいでこんなになったと思ってるの」 「しらなーい。誰だろね」 「・・・嫌?」 亜由美は不安になり尋ねた。 「嫌なわけないよ。もっとエッチな体にしてやる」 慎也はキスをしながら亜由美の体をソファーの上にゆっくり倒していった。 ぬるり・・・ 唇の隙間から濡れた舌が入ってきて、亜由美の口腔内をくまなくまさぐり始める。 ぷちゅっぷちゅっ・・・ちゅっ・・・じゅっ・・・ ざらざらしている舌を絡ませながらお互いの唾液が混ざり合い、湿った音を絶え間なく立てる。亜由美の顎は反り上がり、慎也の唇と舌を貪欲に求め続けた。脳の奥に痺れを感じる程気持ち良い。亜由美はキスだけで下半身がどうしようもなく熱くなった。 「はぁっ・・・ふぅっ・・・んっ・・・」 キスの合間に欲情の吐息が漏れてしまう。 吸いきれなかった唾液がツーと糸を引いた。 慎也はいつもより高ぶっている亜由美の様子に気付いた。 「何か亜由美、いつもと違う」 「そ、そう?」 「うん。いつもよりエッチっぽい」 亜由美は自分から求めてしまったのもあり否定できない。何より恥をかいてでも、慎也としたくて堪らない状態になっているのは自分自身がよく知っている。そんな様子の亜由美に刺激されたのか、慎也も息が荒くなり性急に事を進めようとしていた。 ソファーの上でパジャマを脱がそうとする慎也に亜由美は尋ねた。 「ベッドに行かないの?」 「ここでするのもいいじゃん」 いつもと違った場所でするのも良いという感じで言ったが、慎也もベッドまで我慢できないというのが本心だった。一刻も早く繋がりたい気持ちで、ブラジャーもパンティも遠慮なく脱がして放り投げる。 亜由美を裸にすると胸の先端にしゃぶりついた。片方の手で乳首を摘み小刻みに振動させながら、舌でちろちろと舐め回した。強い刺激が亜由美を襲い、その度に体をくねらせて声をあげた。 (もっと・・・もっと気持ちいいところ舐めて・・・) 秘所からは液体がジワジワあふれ出してお尻まで流れ落ちる。亜由美のヴァギナは痛いくらいにジンジンと熱くなっていた。 慎也は手を下肢に回すと、亜由美の秘部にそっと触れた。 柔らかなアンダーヘアーが水気を帯びている。多量の液体が粘膜部分を覆い、熟れ過ぎた果実から蜜が滴り落ちているようだった。 「こんなに濡れてる・・・。もうぐちょぐちょだよ」 「だって・・・」 (早く慎也が欲しいから・・・) 慎也は指で触れるか触れないかのタッチで、赤く充血した秘裂をさすった。粘液がねっとり絡みついた中指をいやらしくクニクニ動かしながら亜由美に見せ付けた。 「ほら。これ亜由美が濡らしたんだよ」 「いやぁ・・・」 亜由美は羞恥心のあまり顔を真っ赤に染めた。 慎也はごくりと喉を鳴らしながら、亜由美の体がヒクヒク閉じたり開いたりするのを明るい電気の下でよく観察した。息を吸い込むと女性の香りが鼻に入ってきた。淫靡な様を間近で見ると、先走りがじわりと出て下着にシミを広げる。この中に自身の高ぶりを今すぐに入れてしまいたいという欲望を抑え、最初に亜由美を十分乱れさせておこうと思った。 亜由美も慎也の視線を感じるとさらに奥から愛液が出るのを感じた。慎也が密壷に指を挿入すると、そこは奥の方まで温かい液体で満たされていた。第2関節をフックのように曲げてざらざらした一点をぎゅっと押し付けるように責める。 くにゅくにゅ・・・ 「んんん・・・・あぁぁ・・・」 亜由美は口が半開きになって時折はしたない声を漏らしている。奥から新たに愛液が溢れ出してくる。バイブにも似た震動が亜由美の膣奥を刺激し子宮を熱く震わせた。 感じるところを慎也の指に押し付けるように腰を動かしている。締まりがきつくなってきたのを見計らって慎也は動きを止めた。 じゅぶぶ・・・ 指を抜くと溜まっていた空気が恥ずかしい音となって漏れてしまった。 「ふふ、やらしい音したね」 「・・・慎也が激しくし過ぎたからよ」 途中で止められた亜由美は名残惜しそうな顔をしている。それでも次の段階に進めるという期待に胸を膨らませた。 亜由美は慎也が服を脱ぐのを手伝うと手を伸ばして慎也の硬くなったものに触れた。溢れ出している先走りを指で亀頭に塗りつけた。いつもなら口や手でしてあげないと濡れて来ないのに、既に潤っていることに嬉しさを覚えた。 「濡れてる」 「ん・・・」 「あたしも慎也の舐める」 「今日はいいよ」 正直なところ、慎也はフェラチオなんてされたらすぐに爆発しそうな位興奮していた。 剛直を亜由美の入り口に宛がった。 亜由美は力を抜いて奥深くに入ってくる体勢を整えた。もう何度も経験しているがこの瞬間はいつも待ち遠しくて堪らない。 「・・・・・・」 ところが、慎也は少し入れるとすぐに抜いてしまった。再び挿入するが先の方だけ入れたり抜いたりして弄んでいる。 ぬぷっぬぷっ・・・ セックスは快楽を求めるのも良いが、恋人同士の大事なコミュニケーションの一つであり、相手を思いやることが大事だと亜由美は思っていた。慎也が感じてくれたらそれだけで満足だった。 しかし最近では強い性欲のために、自分も最高に気持ちよくなりたい、絶頂を迎えたいという気持ちが強くなってきた。今も頼りない刺激に満足できず、もっと強い刺激を感じたくて堪らない。 痺れを切らした亜由美は慎也に上目遣いで懇願した。 「ちゃんと入れて・・・・」 潤んだ瞳でお願いされると、慎也は男としての衝動が抑えきれなくなった。怒張したものを一気に突き立てる。 ずずずず・・・ 狭い壁を押し広げながら奥まで挿入させた。 「んはぁーーー」 温かい肉壁は慎也のペニスをぎゅうぎゅう締め付けて射精感を助長させた。 (亜由美に誘わせたというのに、俺ももたないかもしれないな・・・) 幸いなことに亜由美も随分と余裕がなくなっているようだ。 先に射精してしまうのだけは何としてでも避けたい。 慎也は亜由美を攻めようと、円を描くように恥骨を擦り合わせた。 「あんっ・・・はぁん・・・」 亜由美の小さな豆粒は、慎也の根元が当たることにより押し潰されて感じてしまう。それと同時に奥まで突かれて、腰が抜けそうな程気持ちが良い。 「いきそうだよぉ・・・・・・・」 慎也はより激しく腰を打ちつけ、亜由美は逃げようとしても快感から逃れることはできなかった。 「もうダメ・・・あ・・・・あぁ・・・・イ、イク―――!」 亜由美が体を細かく震わせながら達する様を見て慎也はほっとした。 「そろそろ抜くから・・・」 精液を止めているバルブがきしみ始めるのを感じて、亜由美の体からペニスを抜いた。 ぶしゅっ・・・・・・ やっと自分を解放すると、溜まっていた白濁の液を思いっきり亜由美のお腹の上に吐き出した。 ペニスの収縮とともに腰が大きく跳ねる。 最後の一滴まで出し切ると亜由美の体の横に寝転がった。 亜由美は自分の体の上にある快楽の証拠である生暖かい液体を感じて満足気だった。 「今日激しかったね」 「亜由美もな・・・」 「ふふふっ・・」 仕事中は別々だとしても朝晩は同じ時間を過ごしている。休日もほぼ二人でどこかに出かけたり、家でまったりビデオなどを見ている。そうしていても全く飽きたり苦痛に感じることがないので、きっとお互いの相性は良いのだろう。 next→ 愛しの彼といつもより♡なHを 女性のための官能小説・目次 |