私はナース!? 3  (当直室での秘め事の続編)

 先生は羽織っていた白衣を脱ぎ捨てると、Tシャツを脱ぎ、カチャカチャとベルトを外してズボンとトランクスを脱いだ。
 先生のおっきく立ち上がっているものを見てしまった。
「怖くないか?」
「ん・・・・先生となら多分大丈夫です」
「ありがと。俺も上原のことは傷つけないように大事にするから」
 先生は背中を向けると、どうやらコンドームを着けるようだった。
「あの・・・私が着けましょうか・・・?」
「え・・・?いいの?」
 先生はびっくりした声で言ったけど、私だって仕事で男の患者さんの裸を見たことはあるから、今更これを怖がることはない。
 手術前に剃毛していると中には勃起してしまう人もいる。初めて担当した時は気まずくて堪らなかったが、慣れてくると見て見ぬふりをしながら黙々と作業を進めることが出来るようになった。
 でも今は、好きな人のものに触れているから体の奥が疼いてしまう。
 コンドームの裏表を確認して先端に当て、くるくると巻きつけた。
「ありがとう。さすがナースだ」
「・・・先生ってば、仕事でこんなことはしませんからね」
 先生は笑ってくれた。
「そんなこと不特定多数の人にしてたら困る。俺だけにしてくれるならいいけどな」

 ベッドの上で再び抱き合った。
 ぴったりくっついていると先生の心臓の動きが伝わってくる。 いつもは冷静な先生なのに今は緊張気味のようだ。
「本当にいいのか?」
「先生が始めたんですよ・・・」
「そうだな」と苦笑する先生。
 ずっと憧れていた先生に抱かれてしまっていいものかと思う。
 この行為が終わると、全てが終わってしまうのではないだろうかという不安。
 信じたくはないけれど、自分の欲望のままにナースに次々と手を出していく手癖の悪いドクターだったりして・・・。
「ちょっとでも不安があったらしないから言ってよ・・・。こうやって裸で抱き合ってるだけで気持ちいいから」
「はい・・・ちょっと不安はあります」
 私は言葉を選びながら自分が心配に思っていることを伝えた。
 私の緊張も先生に伝わっていることだろう。途中で涙が出そうになり、少し体が震える。先生はその間ずっと私を抱きしめて聞いてくれていた。
「話してくれてありがと・・・。病院でいきなりこんな事しておいて、信用ないのも分かる気がするな」
「別に信用してない訳じゃないんです・・・」
「まあ、確かに同僚でも女癖の悪いやついるからね。でも俺、実はまだ一人としか付き合ったことないんだ」
「え?」
 先生が?何だか意外だった。
「大学時代にずっと一人の女と付き合ってた」
「そうなんですか。遊び人だと思ってすみません」
 一途に想われていた彼女がどんな人だったのか気になるけれど。
「ナースにそんな風に思われるなんてダメだな。反省しよ・・。じゃ、今日はもう帰るか」
「ええ??」
 確かに私も不安があるって言ったけれどもこのまま終わるのは・・・。
「先生、もう不安は解消されたから・・・。大丈夫です」
「いや、ほんとに無理しなくていいんだ」
「違うの。抱いて欲しいんです。先生に・・・」
 このまま帰ったら今夜は眠れない位に体中が敏感になっている。
「ほんとにいいの?」
「・・・はい」
 先生は私にそう言わせたかったに違いない。
 蕩けるようなキスで二人とも息が上がった後、先生は私の下半身に手を伸ばし、潤っているであろう泉に指を沈めた。
 先生の太い指が体の中で優しくうごめくと、愛液がはしたなく流れ出て先生の手をぐちゃぐちゃに濡らしてしまう。
 私の下半身はくちゅくちゅ水音を立てながら先生に染められていった。
「ん・・だめ・・・白衣汚れちゃう・・・・・」
 本当は止められたら困る癖にダメだって言ってしまう。
「可愛いな。新しい白衣なら幾らでも買ってあげるから大丈夫」
 私の体で一番な芽芯に触れられた。
 小指で触っても余ってしまう位のちっちゃな部分。
 先生の下で体を反り返して声をあげた。
 苦しい、気持ちいい、切ない、愛しい、止めて欲しくないけど止めて欲しい。沢山の矛盾した気持ちが入り混じって、この胸からあふれ出しそうだった。
 私が軽く達しそうになった時、先生も限界だって言ってた。

 とうとう一つになった。 一つになったと言えども体の一部分だけしか繋がっていない。
ほんとうに繋がることが出来るようになるにはこれからの付き合い次第だ。
 先生がゆっくり動き始めた。
「名前で呼んで・・・匠って」
「匠先生・・・」
「先生はいいから」
 先生が私を見つめて呼ぶように促す。
 熱い視線に射られて私は面白い程に操られる。
「たくみ・・・」
 繋がっている部分がきゅっと締まった。
 先生は時折切なそうな声を出した。
 私はもう限界に近かったから、先生が昇り詰めるのを静かに待つしか出来なかった。先生の早くなってる息遣いを感じながら、最後はどんな風になるんだろうって興味深々だった。
 互いの体が奥深くまでぶつかり合うと、あそこが忙しなく動き出した。
「先生ごめんなさい・・・・・」
「ん?」
「私もうダメです」
「分かった。でも俺ももうすぐだから、我慢できる?」
「分からないけど頑張ってみます・・・」
「いい子だ・・・」
 先生は私にキスをすると今までと比べ物にならない程腰を激しくぶつけて来た。
 もうどう頑張っても止められないと分かった。
「だめっ、いっ、いく、いっちゃう-------------」
 私は後で思い出したら恥ずかしくなる台詞を口走りながら、先に大波にのまれて行った。
「・・俺も・・・・・」
 先生も余裕がない様子だった。
 絶頂に達して敏感になった奥に先生の先端が容赦なく突き当たってくる。
「はぁっ、はっ、イクっ・・・んーーーーーーー」
 先生の最後の瞬間は、歯を食いしばって声を出すのを我慢しているようだった。
 疲労感に包まれながら傍に落ちていた先生の白衣を握り締めた・・・。


「やっちゃったな」
「うん・・・」
 酸欠だった頭が正常に働き始めた頃、現実に引き戻された。
 露わになっていた下半身をスカートで隠した。
 二人とも役に成り切って恥ずかしい台詞を連呼していたなと笑いが込み上げてきた。
「おまえ、やけにのってたな。実習で知り合ったドクターに犯されてるんじゃないだろうな」
「ばか!匠だってエロドクターに成りきっちゃって。・・・ナースとこっそりヤリまくってるんじゃないの?」
「は?そんなする暇ないな」
「そうだね・・・ないよね」
 匠の毎日の勤務時間を考えたら大丈夫だと思う・・・。

 二人とも初めてのコスプレにしては十分楽しめたんじゃないかな。てか、想像以上に楽しくて、はまりそうかも・・・。
「今日はずっとそのままでいろよ。ノーパンでもいいぞ」
「やだよ。シャワー浴びたら着替えるもん」
 ノーパンでいるって何をされるか分からない・・・。何となく分かるけれども。

「そういえば絵実、生理痛は酷くない?」
「生理痛?たまに痛くて薬飲む時あるけど・・・」
 この先生(匠)はたまに突拍子のないことを聞くな。
「そうですか。じゃ、ちょっと内診するのでそこの椅子に座って下さい」
「は?内診って何か方向性変わってない?」
「ま、いいじゃん」
 内診と言えば、見ず知らずの男性(女性)にアソコを包み隠さず見られる訳で・・・。
 ただのマニュアルに添った診察だとしても初めての時なら相当恥ずかしいだろう。
「よくない!それに匠は婦人科じゃないし」
「研修で2ヶ月間やったよ」
「ちょっと齧っただけじゃん。大体ここに器具もないでしょ」
 匠はどうにかして私を内診(プレイ)したいらしい。
「たまーに婦人科にエッチな奥さんが来るらしいよ。内診されるのが好きで、あそこをぐっしょり濡らしながら感じてるってよ」
「嘘でしょ!?・・・って、そんな事どうでもいいし」
「絵実もそのうち研修で経験するんだから、患者の恥ずかしさを知っておいた方がいいって」
 まったく無茶苦茶言うんだから。ハードな仕事でストレスが溜まって、変な性癖を持つようになったのかもしれない…。
「恥ずかしさを知らないのは男の方でしょ!」
「・・・分かったよ。じゃあ寝たままでいいから」
 匠は、頑なに拒否する私の白衣をお腹までめくりあげ、両足を持って大きく広げようとした。
「ちょっと!!だめ・・・!」
 まだ下着を身に着けていないから、下半身が丸見えになってしまう。
 必死で抵抗したが男性の腕の力には敵わなかった。
 余韻が残っている秘所を指で弄り始めた。 外側も内側も感じる場所を的確に攻め立てられる。
 やばい・・・めちゃくちゃ気持ちいい・・・この男、会わないうちにまた上手になった?
「やけに分泌液が多いな・・・病気かもしれない。もっと調べますからね」
 匠はそう言うと、溢れ出した透明な蜜を指に絡めて、わざとらしく私に見せた。
 もう最悪!セクハラドクターまっしぐらだ。
 私は何とか体をくねらせて逃げようとする。
「もう・・・止めて・・・・・・匠の変態っ!」
「検査中は危ないから動かないで!あとで病気が酷くなっても知りませんよ。もうすぐ終わりますから我慢して下さい」
「はい・・・。って、バカ!」
「ま、すぐにはイカせてあげないけどな」
 その言葉通り、昂ぶってくると行為を中止されてしまう。
 そりゃ私だってすぐに終わるのは嫌だけれど、何度も寸止めされていたら気がおかしくなりそうだ。
「もうあたし・・・しぬ・・・・・」
「死なせない。最後まで諦めないで治療するから」
 匠は女の子の敏感な蕾を舌で舐め上げた。
 下半身に強い刺激が走り、泉からは液体が零れ落ちた。 花びらが震え、治療困難な末期症状が表れている。
「あれ?おかしいな・・・陰核が酷く痙攣してる」
 ただでさえ恥ずかしい内診なのに、容赦なく羞恥を与える言葉を浴びせかける。

 先生、もう止めて・・・。それ以上見ないで・・・。
 舌先を小刻みにチロチロ動かされて強烈な快感と下肢に痺れを感じた。
 両足に力が入りピンと伸びた。
「ふ・・・あ・・・・あぁっ・・・・!」
 全身をヒクヒク痙攣させる恥ずかしい様子をばっちり見られながら達してしまった。
「いいな・・・。絵実、気持ち良さそうだった」
 勝ち誇った様に、匠が笑っている。
「はぁ・・・もう変なことしないでよ・・・」
 2度もいかされて私はもう身も心もぐったりだ。
「そうだ絵実、その白衣持って帰れよ」
 悪いけどそのお願いは聞くことはできない。忘れた頃に誰かに見られたら・・・。
「嫌だね。匠のなんだから自分で持ってなさい」
「何だよ、冷てえやつ・・・。同期に見られたらまずいな・・・隠し場所考えなきゃ」
「今度はあたしが女医役で匠は看護師ね」
「それいいかもな。セクシー女医が教えてくれるのか?」
 私は匠の手をとって、お風呂場へと向かった。
 シャワーを浴びて、残り少ない時間を二人でゆったり過ごそう。

―――――終わり―――――

【あとがき】 外科研修を始めてますますテクニシャンになった匠君でした。彼は白衣の天使に疲れを癒してもらいたいと思っているのです。「こいつらバカだ」って笑って読んで頂けたら嬉しいです^^バカは私か。

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