休日の楽しみ 名前変換  (投稿:宮本和枝 様)
 まだ梅雨の明け切らない空はこの日も朝から雨模様。
 土曜日は基本的に仕事が休みのは、子供たちを学校に送り出してから毎週のそれと同じように慌しく家の中の掃除を行い、洗濯機で脱水まで済ませた洗濯物を屋外に干せない不満を感じつつ、リビングの隅にセットしたハンガーラックへ素早くひっかけ、エアコンの除湿機能をフル回転させて早く乾かそうと試みて いた。

「ふーっ。一段落……したかな?」
 洗濯物を干し終えて午前中の家事をひとまず終了し、大きく息をつきながら ビングのソファに腰を落ち着かせる
「………。」
 ソファに座り、壁に掛けられている時計に目をやる。カチカチと静かに音を立てて動いている時計の針は、現在の時刻が11時少し前であることをに知らせていた。
「………。」
(あと2時間……。それだけあれば平気、かな?)
 心の中でそう呟いたは時計から目を離すと、黙り込んだままその視線を自分が腰掛けているソファの向かいにある和室のほうへと向け直し、その奥に鎮められている仏壇をじっと見つめた。
 そしておもむろにその場に立ち上がるとゆっくり仏壇の在るほうに歩き始め、 その正面に座り込み、隅に立てかけられている写真スタンドに目を向けた。それは優しく微笑んでいる、在りし日の夫の白黒写真であった。
「………。」
 しばらく押し黙ったまま写真の中の夫をじっと見つめ続ける。やがては土曜日午前の家事を終えてからたいていの日に行っているのと同じように、こ の日もリン棒を掴んで鐘をチーンと鳴らし、静かに両手を合わせて目を閉じ、そして……
(ごめん、あなた。いつものこと、やっちゃうけど……いつもみたいに見ないふり、していてね。)
と、心の中で呟いたかと思うと再び目を見開き、写真スタンドに手を伸ばしてうつ伏せになるよう静かに倒してしまったのだった。
(ごめんね、あなた。でもわたし、……。)
 はもう一度心の中でそう呟くとその場にスッと立ち上がり、脇に在る押入れの襖を静かに開けてそこからひとつの小さな箱を取り出し、箱の中からなにやらコードの付いた機械のような物を取り出した。
 その物を手にしたまま再びリビングの方へと戻る 。だが先ほどのようにソファには腰を下ろさず、中央に据えられている木製テーブルの前に膝立ちの状態で落ち着くと、ひとまず手にしていた物を床に置き、自分はテーブルの隅にカラダを近付け、そして………テーブルの上に両手を着け、自身の股間の辺りをスカ ート越しにテーブルの角へそっと押し当て、その部分を擦り合わせるかのようにゆっくりと腰を上下に動かし始めたのだった。

 それは……の自慰行為だった。
 は休日に限らず、自慰行為に関しては体調の思わしくない日を除いてほぼ 隔日程度の割合でその行為を行っていた。
 だがそれらは基本的に自室において就寝前に布団の中で陰部を軽く指先で撫で擦るといった程度の行為であり、廊下を挟んだ向いの部屋で眠る子供たちに気配の悟られることを極端に気にしていたせいで大胆な行為に出られず、欲求不満を 解消する目的で行っているはずの自慰行為が逆にストレスを生じさせてしまう結果となっていたのだった。
 そこでは1年ほど前からこの土曜日の午前中という、子供たちが学校に出かけて家の中で自分ひとりきりになれる時間帯を利用し、思い切り欲求の不満を解消し得る行為を始めたのだった。

「………。」
 黙りこんだままで静かに股間をテーブルの角にあてがい、腰を上下に揺り動かし続ける。擦り付けられているその箇所からはベージュ色の綿素材のスカー トとテーブルの擦れる音がかすかに聞こえていた。
「………。」
 真面目なの性格から察すればいささかアブノーマルとも思える自慰行為の手法ではあるが、土曜日午前の自慰を始めた当初からこのような「変則的」な行為を行っていたわけではなかった。最初のうちは深夜のそれと同じように自室に篭ってベッドの上に寝転び、陰部や胸元を撫で擦るだけであったのだが、やがて気持ちが高ぶってきたせいか、あるいは単に物足りなさを感じ始めてきたせいか 、徐々に新しい行為によって興奮の高まりと快感の追及、そして欲求不満の解消を求めていくようになったのだった。
 まずそれまで自室でのみ行ってきた行為を始めてリビングで行ってみた。日常生活の中にあって子供たちとの団欒の場として使われている場所での淫らな行為 は、を普段のそれとは全く次元の異なる興奮の世界へと導き、大いに気持ちを高ぶらせることに成功したのだった。
 だが場所を変えるという事もしばらく続けているうちにすっかり「普通のこと 」として落ち着いてしまい、は場所だけでなく行為の方法そのものにも変化を求め始めたのだった。そのひとつが今現在行っているテーブルの角に自身の陰 部を擦り合わせるというもの。
 これは以前何気無しに購入した女性誌に掲載されていた「欲求不満の解消方法 」という、にとっては羞恥心をくすぐられるような特集記事に書かれていた モノを真似たものである。「ある読者の声」という表現で書かれたその記事によれば「ダイニングテーブルの角に股間をあてがい強く擦り合わせると感じてしまう」ということらしく、もそれを同じような方法を実践してみたわけであっ た。

 果たしてその結果はの期待を裏切るものではなかった。
 感度そのものはさほど強烈なものではなく、むしろ直接的な感覚ではないためにいささか焦れったさを感じるものではあったが、誰も居ない家の中で独りテー ブルに寄り添って陰部をその角にあてがい、快感を得ようと必死に腰を振り動かしているというそのシチュエーションを考えると、それだけで興奮の度合いが一 気に高まっていくのをは実感出来ていたのだった。

「……んっ……んっ……。」
 今まさに自身が股間をテーブルの角にあてがい腰を振り動かしている姿を、第三者が眺めているような感覚になって頭の中で想像してみる
(あぁー……恥ずかしいぃ……。)
 恥ずかしい行為を誰かに見られているという妄想が、の興奮度をより高めていく。そしてはその興奮の度合いをさらに高め、そして溜まった欲求不満を一気に解消すべく、自慰行為の本章へと突入していくのであった。

「………。」
 腰の動きを止め、黙り込んだままテーブル脇の床に目を向ける。その視線の先には自慰行為を始める直前に押入れの中から取り出し運び出していた電気コード付きの器具が置かれていた。
 は少し長めの電気コードを掴むと壁際のコンセントにプラグを差し込み、自身はソファに腰を落ち着かせ、そして……両手に握り締めていたその器具の背中部分に着いているスイッチをオンに切り替えた。
 ウィィィーーーーーン………。
 突然に、しかしながら静かに鳴り響くバイブレーションの音。そう、が手にした器具というのは電気マッサージ器であり、それを自慰行為のためにこれから利用しようというのであった。
 電気マッサージ器は生前「肩凝りがヒドイ」と言っていた夫のためにが通信販売で購入し、プレゼントしてあげたものであった。
 自身も、普段は本来の用途である肩凝りをほぐす目的でマッサージ用として使用しているのだが、最近になってはそれとは別の目的を発見し、そして積極的に利用するようになっていたのだった。

「ウィィィーーーーーン………。………。」
 ひとりきりの静かなリビングルームに鳴り響くバイブレーションの音。
 やがては両足を折り曲げて自分が腰掛けているソファの上に乗せかけると 、スカートをたくし上げて膝小僧を両サイドに押開き、ベージュ色をした綿素材のパンティーを完全に露わにした。そしてその露わにされたパンティーの中央部へゆっくりと押し当てられて行く電気マッサージ器の先端部………。
「はぁんっ!」
 触れた瞬間、思わず声を発してしまった。虚ろになった目から捲り上げたスカート越しに見えるパンティーの中央部に視線を投げかけ、マッサージ器によ る刺激をさらに押し付けようと試みた。
ウィィィィーーーーーーン………
「あぁん………。」
 振動を続けるマッサージ器の先端部がパンティー越しに陰核の辺りを撫で擦るたび、は普段の声色とは明らかに異なる艶かしい喘ぎ声を発し、伝わる快感に身を委ねていくのだった。
「はぁん………ふぁん………。」
 両脚を左右に大きく開き、絶妙の振動を発生させ続けるマッサージ器を両手でしっかり握り締め、ベージュ色をしたパンティーのクロッチ部分に少しずつ湿り気を漂わせ始める。内側の綿素材の生地だけではが溢れ出させる水分を吸収しきれなくなった股布の表面に大きな染みが発生するのには、さほどの時間を必要とはしなかった。

 マッサージ器による自慰行為が始まってからおよそ10分。は上半身に着用していたTシャツの裾を捲り上げ、その中に片腕を差し入れ、ブラジャーのカ ップをずり下げ、そこからも快感を得ようと指先で乳首を摘み上げていた。
 陰部へは相変わらずマッサージ器の振動による強い刺激が続けられていたが、すでにのそこにはスカートもパンティーもいっさい存在せず、黒い茂みの中心に存在する濡れそぼった陰部が完全に露わになっており、その核心部には器具の先端が直接あてがわれていた。
 またソファに背もたれ両脚を上に乗せ掛けて座っていた姿勢を改め、今ではソファの上に仰向けになって横たわり、完全に露わになった下腹部をまるで誰かに見せびらかしているかのように片足首をフローリングの上に置き、もう片方の足首をソファの背もたれの上に乗せかけ、そうして左右に大きく脚を押し広げ、その姿勢のままで行為を継続していたのだった。
 それが最近のが自慰行為の最中に見せる、もっとも大胆な体勢であった。
ウィィィィーーーーーーン………。
「はぁぁぁん………。」
 依然として元気に鳴り響くマッサージ器の振動音。器具に備わった振動の段階には「微弱」「弱」「中」「強」とあるが、すでには最大の「強」へとスイ ッチを切り替えており、それにあわせて口から発する喘ぎ声も一段と激しさを増 していた。
 また陰唇の内部からはの液体がとめどなく溢れ落ち、陰唇の直下に備わる薄褐色のすぼんだ蕾の上を伝い、ダークブラウンをしたソファの皮生地の上にポタポタと滴らせ続けていた。
ウィィィィーーーーーーン………。
「はぁぁぁん………あぁぁぁぁん……。」
 間もなく迎える絶頂。……いつも通りであれば、はたいてい自慰行為を始めておよそ15分弱で1度目の頂点を迎えることになっていた。そして肉体の火照りが消え去り、気持ちの冷静さを取り戻した段階でその日の気分や時間的制約などから判断し、2度目の行為に溺れるか、あるいはそのまま次回まで欲求の解消を押し留めるのか決めることにしていた。
 いずれにしても1度目の頂点はもう間もなく………。

「はぁぁん………あぁぁぁん………。」
 ますます大きくなるの喘ぎ声が、頂点の訪れの間もなくである事を知らせていた。
「はぁぁん……あなたぁ……はぁぁん、きもち、イイィ〜……。」
(あぁ〜、あなたぁ。いいぃ……気持ちイイィ〜。もっと、もっと触ってぇ〜… …)
 閉じ合わせた瞼の裏に浮かぶ夫の姿に向かい、心の中でその快感と愛撫の継続を訴えてみる

「はぁぁぁん……あなたぁ……いいぃ〜っ、いいぃぃ〜……あぁぁっ、い、いぃ 〜〜っ……あぁぁぁん!」
 いつものように始められた自慰。いつものように妄想された夫による陰部への性的な責め。そしていつものように快楽の頂点……を、そのまま静かに迎えるはずであった。が、この日の行為は最終段階に来て思いも寄らぬかたちで邪魔が入ることになるのである。
 ガチャガチャ……。
(………えっ?)
 玄関先でなにやら聞こえる物音。誰かがドアの外から鍵を開けようとしているような音だった。そして次の瞬間……。
 カチャ。
「ただいまぁーっ!」
(!!!?)
 突然響き聞こえる子供の声。そう、息子の等が帰宅したのだった。
 心臓がはちきれそうなほど驚き、仰向けになって寝転んでいたソファの上に上体を起こす。同時にマッサージ器のスイッチを切り、大股開きにしていた両脚を慌てて閉じ合わせた。
(なっ、なんでっ!? なんで今頃等が帰って……。)
 と、は心の中で呟きつつ、息子が通常よりも一時間以上早く帰宅したことを訝しく感じていた。だが今はそのようなことを思うよりもまず身繕いを整えるのが先決とすぐに思い直し、慌てて脱ぎ散らかしていたスカートに足を通したのだった。
 にとって幸いだったのはこの日の天気が雨であったこと。等は雨降りの中を歩いて帰宅したため、靴下が濡れてしまっており、玄関先でその濡れた靴下を脱ぎ去る動作を取っていたことから、まだ痴態を露わにしたままのが居るリビングへ姿を見せるまで少し時間がかかっていたのだった。
 結果、はその僅かに発生したタイムラグのおかげでなんとかスカートだけは無事履き終える事が出来た。等がようやくリビングへその姿を見せたのは、スカート同様に脱ぎ散らかしていたパンティーをひとまずスカートのサイドポケッ トに仕舞いこみ、マッサージ器とソファに付着した液体をティッシュペーパーで拭い去っているその真っ最中であった。

「ただいまぁ。」
「えっ!? あっ、おっ、おかえりぃ。」
 マッサージ器の先端部にティッシュを押し当て拭い去る仕草をしていた。 等から声をかけられ、慌ててティッシュをマッサージ器から離し、それを部屋の隅にあるゴミ箱へと投げ捨てながら返事をした。
「……どうしたの?」
「えっ!? な、なに? どうしたの、って……。」
 の様子に不審な点でも感じたのか、等が怪訝な面持ちで尋ねて来た。少し慌て気味に応じる
「えっ、あっ、ほら、だってママ。それって、マッサージの機械じゃあ……。」
 が手にしたままのマッサージ器を指差し、そう呟く等。
「えっ? あっ、あぁ、う、うん。そう。あ、マッサージ器、ね。うん。」
「どうしたの?」
「えっ? あぁ、うん。どうした、っていうか、そのぉ……ちょっとね、ママ、 肩凝っちゃってたから今までマッサージ器で肩をほぐしてたの。」
「……ふぅーん。」
「………。」
(なんか……無理な言い訳してる。でも変じゃないわよね? 肩凝ったからマッサージ器使って、って言うくらいなら……。)
 等の顔を見つめつつ、心の中でそう呟く

 等ものいつもと違う様子が最初のうちは気になっていたようだが、それを察したが話題を変えて話し掛けたので、等もまたいつもと同じような調子で 会話を再開して行くのだった。
「ところでねえ、等。なんで今日はこんなに早いの?」
「えっ? なんで、って……だって今日は先生たちの用事があって4時間目は無いからって……。だから3時間目でおしまいだって、ママにもそう昨日言ったのに。」
「あれっ? そうだったっけ?」
「そうだよぉ。もしかしてママ、忘れちゃってたのぉ?」
「……あっ! 思い出したぁ! 昨日、晩御飯の時に等、確かそう言ってたよね?」
「そうだよぉ。僕、言い忘れてなんかいないよぉ。」
 確かに等の指摘したとおりだった。
 前日の夜、夕食の支度をしているに対して等が横から「明日は4時間目が ないので早く帰って来る」というような内容のことを言ってきたのをは思い出していた。
「ごめんごめん。ママ、コロッと忘れちゃってた。」
「いつもママって物覚えがいいのに、珍しいね。」
「ヘヘッ。ごめんねぇ。」
「もしかしてママってば、もう老人ボケが始まっちゃったんじゃあない?」
「こらぁっ。ママに向かって何てこと言うのぉ。」
 と、は笑顔で答えつつ、傍に寄り添ってきた等の頭を軽くコツンと拳で叩いた。もちろん等もそのようなことで痛がるはずもなく、手にしたままの濡れた靴下をに差し出すと、自分もまたと同じように笑顔で応じて返すのだっ た。

「ねっ、等。ちょっと早いけどお昼ご飯にする?」
「うん。……あっ、でもまだいいや。お姉ちゃんが帰ってくるの、待ってからにする。」
「そう? でもお姉ちゃんは最後まで授業があるから遅くなるよ。」
「平気平気。それよりもノド渇いちゃった。朝のオレンジジュース、まだ残ってる?」
 等はそう言うと背負っていたランドセルをソファの上に放り投げ、キッチンのほうへと駆けて行こうとした。
「こらっ、等。ジュースは手を洗ってから。それにランドセルは先に自分の部屋に持って行きなさい。」
「はぁーい。」
 駆けて行こうとする等を制すると、そんなの言葉に対して素直に従う等。
 等は一旦放り投げたランドセルを再び担ぎ上げると、勢いよくリビングを飛び出し、階段を駆け上って2階にある自室へと向かって行った。

「はぁ……。」
 部屋から出て行く等の後姿を見送った後、小さく溜息をつく
(あの子……私がオナニーしていたなんてこと、まさか気付いたりしていないわよね? 私がマッサージ器をティッシュで拭いているところを見ちゃったみたいだし……。)
 はそう心の中で呟きつつ、マッサージ器の先端部に目を向けながら、器具を元あった場所に戻すべく和室のほうへと歩いて行った。
(でも……あの子はまだ5年生だし、オナニーなんていうこと自体知らないはずよね?)
 マッサージ器を箱に戻し、それを押入れの中へと仕舞い込みつつそう心の中で呟き続けるは、押入れの襖を締め切ると今度は仏壇の前に歩み寄り、先ほど伏せてしまった夫の写真スタンドを立てかけ直し、ひと言
「ごめんね、あなた。」
 とだけ小声で呟き、スカートのポケットからしわくちゃのパンティーを取り出 した。
 そして等がまだ2階に上がったままで居ることを振り向きながら確認すると、自分自身と写真スタンドの中の夫の目の前でパンティーを広げ直し、スカートを 捲り上げてそれを穿き直したのだった。
(もうちょっとで等にオナニーしているところを目撃されそうになっちゃった。やっぱり……いつもあの人に見られるのがイヤだからって写真を伏せたりしているのが悪かったのかな?あの人が怒って私に反省させようとして……。)
 パンティーを穿き直しながら写真の中の夫の笑顔を見つめつつ、そのようなことを心の中で呟く
「ごめんね、あなた。これからは、もうちょっと自粛します。ヘヘッ。……」
 心の中の呟きに続き、口に出してそう夫に向かって言葉を投げかけ、最後には照れたような笑みを浮かべる
 やがて階段のあるほうから勢いよく階下に戻ってくる等の足音が聞こえ、その足音は洗面室へ向かい手洗を済ませたかと思うとあっという間にリビングへと舞い戻ってきた。
「ママぁ! やっぱりお腹空いたぁ! 先にご飯作ってよぉ。」
 元気な等の声が背後から聞こえる。
 はもう一度写真の中の夫に向かって微笑みを投げかけ、そうして振り向き等に言葉を返すのだった。
「はぁーい。じゃあ、すぐに支度するから、ちょっと待っててね。」

―――――終わり―――――

愛しの彼といつもより♡なHを

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