Please teach me!! 4 (関連作品:当直室での秘め事)
抱き合う、抱き合う、抱き合う・・・。
由梨に言われたことが頭をグルグル回っていた。
いつすればいいのかな?がしてくれなかったら、自分からするのかな?そうだ、キスする時にするのが自然かも。
ってば早くキスしてくれないかなって、私はワクワクしながらチャンスが来るのを待っていた。
でもキスの後、私が嫌がるのを恐れてか、は早々と身体を離そうとする。つまんない。
私は思い切っての背中に抱きついた。
うわぁ、めちゃくちゃドキドキいってる。でも何か気持ちいい。広い胸の中は暖かくて私を守ってくれそうな気がする。
「・・・?」
に呼ばれてはっとして手を離した。
「あっ、ごめん」
「おまえ・・・熱でもあるのか?」
は不思議そうな顔をして私の額に手をあてて体温を調べている。
「熱なんてないよ・・・」
勇気を出してやったら、これだもの。
それでも私はめげずにやり続けた。も私の奇怪な行動に慣れたようで、抱きしめてくれるようになった。
勝手な思い込みかもしれないけど、抱きしめるのってキスだけよりも心が繋がり合える気がする。裸で抱き合えたなら、もっと絆が深くなるのかな・・・?
「ねえ、何か恋人同士になったみたいだね」
「は?既に恋人だろ」
またこいつ、訳分からないこと言って・・・と思ってるだろう。でももう、は変な私の行動にも慣れているみたいだから、私は私なりのやり方で慣れさせてもらうね。
「嫌だったらいいんだけど・・・今日はと抱き合って寝たい」
今度ばかりは、目を丸く見開いた。
「・・・いいのかよ?我慢できなくなるかもしれないぞ?」
「うーん・・・覚悟はしておくね」
とならきっと後悔しないよね。自分自身に何度も問い掛けた。
電気を消すとベッドに入った。パリッとしたシーツのちょっと固めのベッドの上で、思いっきり抱きしめてもらった。
静かな部屋で、二人の吐息が切なく蕩けていく。
あったかくて、時にはきつく抱き締められて苦しくて、何だか胸の奥がむずむずする。この気持ちは一体何だろう?
「ダメだ、寝れねえ・・・」
私も。こうしてと密着していると、胸が破裂しそうで眠ることなんて出来ない。の胸からも心地良いドキドキが伝わってくる。私としたいって思ってるのかな・・・?
くっ付いているが愛し過ぎて、身体から何かが溢れ出してしまいそうだった。
この気持ち、どこにぶつければいいんだろう?答えはもう分かっていた。
「キス・・・して」
「何度でもしてやるよ。全身にな」
もう慣れ親しんだ
の唇。いつもよりも熱くて湿っている気がする。唇が深く繋がっては離れる度に、声にならない声を漏らした。口角から甘い唾液が零れ落ちる。
考えてみれば、ディープキスって口の中で舌がぬるぬる交わってすごくエッチ。
でも私はまだ足りないものを求めている。
耳元にもキス、首筋にもキス、顎の裏にもキス、鎖骨にもキス・・・あとはどこだったっけ。言葉通り、は私のあらゆる所に唇をつけていった。
そして中には熱い舌で舐められる所もあって、触れられた箇所が痺れていくのを感じた。
に下着を取り払われる時、もう抵抗はしなかった。
でもね、やっぱり恥ずかしくて身体が縮こまってしまう。
「もうちょっと力抜け」
いくら初めてでも、こんなにガチガチに固まっていたら、呆れられているかもしれない。
言っても無理だと悟ったは、魔法でもかけるかのように胸の中心に唇を落とし、の身体を求めて立ち上がった突起を優しく吸った。
「あ・・・・・・」
私は初めての感触に歓喜の声を漏らした。
いや、本当は初めてではなかった。
何かの情報でそこが感じると分かった私は、自分の指先で弄ったことがあった。そうすれば不思議と、身体の中心がきゅんと疼く。
エッチするのは拒んでいたのに、一人でしてたなんて絶対に言えない。男の人にこんな所を食べられることがあろうとは想像出来なかったけど、今それが現実になっている。自分で触るよりもっと強烈な刺激を受けて、下半身が溶けていくのを感じた。こうやってエッチする準備していくんだね・・・。
軽く甘噛みされる、舌先で先端を突っつかれる、そして空いている方の手で何かを操作するかのように、ボタンを摘んで微動させられる。
そのどれもが私の頭から理性を吹き飛ばそうとしていた。頭の芯が甘く痺れていく。
「やっ・・・んっ・・・・・・」
私は自分の口から艶めいた声が出ているのに気付いた。
こんな声、に聞かれて恥ずかしい・・・。
大好きな人の前だと、私も普通にエッチな女の子になれるんだ・・・。
さっきからずっと下半身の感覚も何だかおかしい。股の部分が熱くなって、おしっこする所が腫れてるみたいにじんじんしてる。
「ねえ、・・・何か変だよ・・・」
私は体をくねらせながら訴える。
「おまえが変なのはいつものことじゃねえのか?」
「そうじゃなくて・・・」
絶対に言えない。あそこが濡れてきてるかもしれないなんて。でも、濡れないと出来ないんだから別にいいんだよね・・・。
お腹の下の少しふっくらした丘にの手が当てられる。ショーツの上から優しく撫でている。
次に進むことへの期待と緊張から、心臓は早鐘を打っていた。
そして、指が中心に触れた。複雑に重なった所、奇妙な色と形をしていて自分の体の一部だとは思いたくない部分を、布越しに指が這う。恥ずかしい・・・。
さっきまで軽く出ていた声もどこかに引っ込んで、ただ息を潜めて羞恥に耐えていた。
ショーツの端にの手がかかり、身構える。
「見ないから心配すんな」
私がカチカチに固まっているのに気付いたのか、は緊張を解そうと努力している。はだけかけていた掛け布団をしっかり被って、下半身が見えないようにしてくれた。
ごめんね、面倒臭いバージンで―。
は私が感じた胸の蕾に優しくキスをした。再び秘処に熱が戻り、緊張が少し解ける。
その隙には一気に私のショーツを下ろし、足首から抜き取られた。これで身にまとう物は全て無くなってしまった。その後で、はぱぱっと自分の服を脱ぎ始めた。
「だけ裸なのは嫌だろ」
「・・・うん」
さすが分かっていらっしゃる。自分だけ裸にされたら、手術台に乗せられた患者さんのような気持ち?実際に体験したことはないけれど。
そっとの手が太股の付け根に添えられる。陰毛を軽く撫でられている感触がする。
「ちょっと待って・・・」 「ん?」 「触るのはちょっと・・・」
私が本当に困ってるっていうのに、はふん、と鼻を鳴らす。
「じゃあ、今すぐ本番やる?」
「え・・・それは・・・」
本番っていうと最終行為ってか、エッチの一番の目的の行為のことだよね。
「最初に指で慣らしといた方がいいんだよ。余計なこと考えないで目つぶっとけ」
言われた通りに私は瞼を閉じた。皆やってることだからきっと大丈夫。数々の実験をこなしてきた5年生のテクニックを信じて全てをに任せよう。エッチに関してはどうか知らないけど・・・。さようなら、バージンの私。
ついに、私が恥ずかしがっている部分、ひらひらしている所にの指が触れたのを感じた。初めての感覚。それは、ちょっとくすぐったくてじれったくて言葉では上手く言い表せない。
次は何処へいくんだろう。探りながらそっと下の方へ進んでいった。
そこはもしかして?
ぐっと入り口が押し広げられ、体の奥に入ってくる感覚がする。
あっ・・・やだ・・・膣の中にの指が・・・。
「一本でもきついな・・・。でも濡れてるから大丈夫だ」
うわっ、濡れてるのがばれてる。って、当たり前か。
そっと指を抜き差しされた。
ちゅくん・・・
その時、小さな音が聞こえたような気がした。指先でリズム良く壁をかき回される。
くちゅ、くちゅ・・・ぷちゅんっ・・・・・・ぶちゅっ・・・
それは段々変則的に大きな音を立て始める。
いやっ・・・何これ!?あそこからこんな音を出してるなんて、私ってすごくエッチな女だと思われてないだろうか?
「聞こえるか?の感じてる音だ」
耳元で囁かれて、私は頭にかぁっと血が上って真っ赤になってると思う。の指が入ってるって考えるだけで、体がものすごく熱くなる。そして、私の液体によってぐちゅぐちゅ卑猥な音が聞こえる。恥ずかしくて堪らないのに、体は反して、奥からどんどん溢れてくるのが自分でも分かった。
「また変になっちゃったよ・・・・・・」
恥ずかしくて、気持ち良くって、体は疼いて、自分の体じゃなくなったみたい。
「俺も変になってるから気にするな。ほら」
は私の手をとり、あるものを握らせた。
「あっ・・・」
丸い棒状のもので、硬くて、血液が大量に流れ込んでるから熱い・・・。これから私の中に入ってくるんだね。
ちょっと怖いけど、
の身体の一部だと思えば何てことない。大学を卒業したら私はドクターになるんだもの。他人の体の色んな部分に慣れなきゃいけない。なんて、私は場違いなことを考えていた。
私の奥まで入っていた指がゆっくり引き出されると、再び花びらに押しあてられた。そして一番上のこりこりした所に指先が触れる。指で軽く挟んだり、指の腹をあてて左右に動かされると言いようのない快感が押し寄せ、体の芯が疼き始める。
こんな小さな部分に刺激を与えられることが、全身を支配するほどの力があるなんて信じられない。
「ふぁ・・・ぁぁ・・・あっ・・・・・・」
私は時折体をびくっびくっと震わせながら、大人の世界を味わっていた。
何かヤバイ薬でも打たれたみたいに気持ちいい。
脳内で何のホルモンが出ているんだっけ?私はまた変なことを考えていると、さっと体が離された。
「悪い、ちょっと待って」
はベッドを降りると私に背中を向けてごそごそと何かをやっていた。
ああ、ちゃんと用意してくれてるんだ。
ベッドの隅で丸くなっていると、が隣に入ってきた。
「ほら、の好きなことするぞ」
「好きなこと?」
「抱き合うの好きだろ?」
そう言っては私を強く抱き締めた。こうして裸で抱き合っていると、二人の欲情が溶けて混ざり合いそうだ。
私もの全てが欲しいよ・・・。
お腹にの熱いものを感じながら、きゅんきゅん疼いて仕方ない胸。私は幸せなんだから壊れないでね―。
長いキスを交わすと、それが合図だというようには私の体を仰向けにした。が体勢を整えるのを静かに待つ。
「痛かったら早く言えよ」
「うん・・・」
「俺は別に止めてもいいんだから。ま、嘘だけどなっ」
「どっちよ・・・」
初めての時って、どれ位痛いんだろう?鼻からスイカが出るくらい?あれは出産の時だったか。
緊張のために足がガクガク震えてしまう。途中で止めても、
はきっと何事もなかったかのように振舞ってくれると思うけど、今度こそは私も一つになりたいんだ。
の先端があてがわれると、じわじわ力が伝わってくる。
「んっ・・・・・・んん・・・!」
私は鋭い痛みに耐えながらが入ってくるのを待った。少しずつ押し広げるように奥へと侵入してくる。
「う・・・・・・もっと力抜け。締めつけ強すぎ・・・」
気付くとも苦しそうな声を出している。
も痛いのかな?でも私、いっぱいいっぱいでどうすることもできない。
「痛かったら思いっきり爪立ててもいいぞ」
言われた通り、背中をぎゅっと掴んで、歯を食いしばって圧迫感に耐えた。
これってどこまで挿れるのかな?あんな太いのが本当に入るのかな?
「入ったぞ・・・。大丈夫か?」
私の顔を心配そうに覗き込む。
「うん・・・。ちょっと痛いけどね」
そっか、体の内部にのが全部入ってるんだ。こんな狭いところにちゃんと入るなんて人間の体は上手くできてるんだね。
でも下半身は窮屈そうに悲鳴を上げている。正直言うと、今はまだ気持ちいいとか考えられない。
「よく耐えたな。今日はもう止めるか」
「大丈夫・・・。
のためなら」
気遣ってくれるに、私は強がって笑って言った。
「馬鹿。無理すんな」 はまるで壊れ物を扱うように優しく抱き締めてくれた。そっと唇にキスしてくれた。目が合うと照れくさそうに微笑んだ。でもそ
の瞳の奥は熱く燃えていて、我慢しているんだって分かった。
愛しい人の密やかな吐息を感じながら、私の中でどくどくと脈打つものを感じながら、
どれ位の間そうしていただろう?体に再び温かみが戻ってきた。 「ねえ、もう大丈夫かも・・・」
の気持ち良いようにしてくれていいんだよ。
「じゃあちょっと動くぞ。痛かったらほんとに我慢するなよ。が傷付いたら大変だからな」
そう言って、私の耳朶を甘噛みした。
「・・・うん。ありがと」
ゆっくりとの体が前後に動き始める。
に揺さ振られながら私は幸せだった。大好きな人と今こうして、素肌を重ねている。愛する人にしか捧げない場所で繋がっている。私に負担をかけまいと、きっと無理な体勢で律動を続けている。息を荒げながら、こんなにも必死になってくれてる。
結合してる部分が火傷しそうに熱い。
「うっ・・・・・・」
付き合ってから初めて聞く
の切羽詰ったようなくぐもった声。その切ない声に男の色気を感じて、背筋がゾクッと震えた。
ねえ、私の中って気持ちいい?どんなに感じてるのかな?
やがて腰の動きが早くなると、は低い唸り声をあげて私の中で果てた。
「あ・・・いたたた・・・」
トイレに行った時に、局部がしみてしまう。トイレットペーパーで拭くと、少し血がついた。
がに股の変な歩き方の私を見て、がくっくっと笑った。
「ちょっと!ほんとに痛いんだからね。男はいいよねー」
生理痛、初体験、出産といい、性に関して痛みを経験するのは女なんだから。
「じゃあ、うちの大学病院でも連れて行ってやろうか?学生が見学してる前で、彼氏とエッチして痛いんですぅって言えよ」
「最低っ!わざわざそんな所に行くかっ」
ことが終わると、恥ずかしさを隠すためか、私達はまた馬鹿みたいにふざけ合っていた。
「これでも大人になったな」
そろそろとソファーに座った私を見てニヤリと笑う。
処女膜が破れたから一応バージンじゃなくなったんだぁ。でも他に何か変わったのかな?痛み以外の変化は分からない。
「ごめんね、ずっと待たせて・・・」
私はの頬にちゅっと軽いキスをした。
「ほんっとにそうだな・・・ドジで世間知らずで、今時あり得ない位、お堅いと付き合えるのは俺ぐらいしかいないな」
ふふっ。そうかもしれないね。
でもみたいに強引で怖い人も、私以外付き合えないよと思ったのは内緒。
「はいはい、じゃあこれからも色々教えて下さいね」
「ああ。ばっちり性教育してやるよ」
調子に乗ってふざけるの頬を軽くつねってやった。
―――――終わり―――――
【あとがき】だらだらと長い前置きがありながら、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。私なら最後のページしか読まないかも^^;小説アンケートで可愛い男の子よりも俺様系の男性の方が良いという意見を下さり、どのキャラが俺様に近いか考えたところ、匠君に決定しました。今回は苦手な初体験もの・・・。精神的な気持ち良さを表現してみました。この二人にはもっと色々頑張ってもらおうと思います。この作品は
『当直室での秘め事』、『私はナース!?』の後に書いた二人の馴れ初めの話です。
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