痴漢コート 2 (投稿:はるき様)
 あのときから1週間後の金曜日。
 新しい化粧品を買うために、再び、あのデパートに出かけました。
 まだコートを必要とするような寒さではありませんでしたが、先週手に入れたコートを着ていきました。
 もちろん、その下には何も身につけていませんが、まったく寒くはありません。 それどころか、身体が火照っているような気がします。
 行きの地下鉄を待つ間、周囲を見回してみました。
 きちんとスーツを着こなしたセールスマンらしい男性、連れの女性と楽しそうに談笑する男性がいます。
 電車が停車してドアが開いた瞬間、少しためらいましたが、
 (誰も、このコートの下が裸なんて思ってないんだ)
 そう思って、列に押されるように電車に乗り込みました。
 目的のデパートまでの間は、先日と同じように誰も触ってはきませんでした。
 少し期待はずれといった感じでしたが、
 (まだ帰りがあるわ)
 と自分に言い聞かせながら電車を降り、デパートの化粧品売り場に足を向けていました。

「これなど、貴女のような綺麗な女性にお似合いですよ」
 店員のセールストークを聞きながら、いつもより、少し派手な色の口紅を購入しました。
 さっそく化粧室で、塗ってみました。
 この秋の新色だそうで、鏡で見てみるとキラキラしているように思えます。
 再び売り場に戻って、口紅を見る前に少し気になっていた化粧水を見て見まし た。
 「新感覚化粧水、貴女の肌で実感してください」という看板に惹かれ、デモとして置いてある商品を少量、手にとってみました。
 トロトロした感じで、
 (今までとちょっと違うかも・・・)

 肌に直接つけるのはためらわれたので、両手をすり合わせて、手全体に薄く伸ばすように広げてみました。
 (これはいけるかも・・・)

 大小2種類の瓶のうち、大きいほうを購入しました。
 (前回と同じ時間の電車に乗ろう)

 そう思って、また婦人服売り場に行くと、同じコートが本来の価格で売られていました。
 地下で食事をして時間まで過ごし、階段を下りて2番目に近いドアの、先日と同じ時間の同じ車両に乗りました。

 相変わらずの混雑で、私は車両の隅のほうに追いやられていました。
 いつの間にか、私の前後左右は男性ばかりになっていました。
 次の駅で人が乗り込んできたとき、私は後ろから押される格好になり、あのときと同じように、お尻に男性の堅い膨らみを感じました。
 同時に、正面の男性にバストが押しつけられてしまいました。
 身体を離そうにも、身動きすらできない状態で、おへその下あたりの下腹部に も、男性の膨らみを感じ取りました。
 前後から挟むように押しつけられて、私は頭がぼーっとなるのがわかります。
 すると、右側から手が伸びてきて、コートの上から右太ももの前を撫でるように動いています。
 さらに左から伸びてきた手は、私のコートの一番下のボタンをはずしているようです。
 ボタンはすぐにはずされ、開いた隙間から、左右の太ももを直接触ってくるようになりました。
 しかも、左右の男性ふたりともが、申し合わせたように私に身体を向けて、股間の膨らみを押しつけてきたのです。
 コート越しに、前後左右から、男性のモノを押しつけられて、頭がクラクラしました。
 太ももを撫で回す手の動きは、いやらしいとしか言いようのないものでした。
 私は目をしっかりと閉じて唇を噛み締めます。
 (あぁ・・・早くおま○こも触ってほしい・・・)

 けれども、2本の手は、太ももをゆっくりと撫でているだけです。
 びくっ!
 左右の指が、ツメを立てるようにして、太ももをツツーっと撫で上げたとき、私は腰を震わせていました。
 (あああっ!)

 そして、太ももの付け根の恥ずかしい叢をまさぐられると、思わず声が出そうになりました。
 私は腰をブルブルと震わせましたが、同時にぞくぞくするような感覚が背中を駆け上っていきました。
 (なにをするの!?)

 突然、私の両手首が、男性に掴まれたと思うと同時に、私の手は、左右の男性の股間に当てられていました。
 心臓がドキンとして、手を引こうにも、強い力で押しつけられて動かすことができません。
 (大きいわ・・・すごく大きい・・・)

 男性の堅くなったモノは、私の手の平の中で、ますます堅さを増していくようでした。
 (ひぃっ!)

 正面の男性の仕業でしょうか。
 いつの間にか、コートのボタンは全部はずされ、その男性が、私のバストを揉んでいるのです。
 両手で左右のバストを揉みしだかれ、親指で乳首を刺激してきます。
 (はぁはぁ・・・)

 叢をまさぐっていた手で、クリトリスをいじられ、もう何がなんだかわかりま せん。
 男性たちのいやらしい手の動きに、気持ちよくなっていることを認めざるをえ ません。
 クリトリスを刺激されるたびに腰が震え、肩が妙な動きを繰り返しています。
 つい漏れそうになる喘ぎ声をなんとか堪えても、男性の指が動くたびに、妖しい感覚が何度も身体を突き抜けます。
 (男性たちも私の身体で感じているんだわ・・・)

 両手と、前後から押しつけられている男性のモノが、ビクンビクンと脈打つのがわかります。
 そのことが、私の快楽にさらに火をつけています。
「ああああん!」
 クリトリスをいじられたまま、片方の手がおま○こに触れてきたとき、私は思わず声をあげ、まだ挿入されていないにもかかわらず、背中を仰け反らせて、 軽くイッてしまいました。
「うううっ!」
 クリトリスを擦り上げられ、おま○この割れ目に沿って、指を動かされたとき、私はむりやり両手に押しつけられた男性のモノを握り締めていました。
 くちゅくちゅ・・・。
 自分の手で触るのとは全く違う気持ちよさ、比較にならないような快感です。 敏感な部分を執拗にいじられて、下半身が熱く燃え上がっていきます。
 (ああっ・・・イク・・・またイッちゃう!!!)

 そう思ったとき、男性たちの手が一斉に離されてしまいました。
 (いやっ!)

 もっと続けてほしくて、両手の中の男性のモノを強く握り締めました。
 びくびくびくっ!
 その瞬間、ふたつの男性のモノは大きく脈打っていました。
 ふたりの男性は、パンツの中で射精してしまったのだと思いました。
 それから、男性の手が再度、太ももに触れてきました。
「んんん・・・あああっ!」
 その声が自分でも驚くほどいやらしくて私はすごく恥ずかしくなりました。
 男性の指はその間も休むことなく刺激を与えてきます。
 バストを揉まれ、太ももを撫でられ、お尻にはペニスを押しつけられています。
 (クリトリスも触って・・・)

 私は、求めるように腰を動かしていました。 「次は終点○○です」
 そのとき突然、非情とも思える車内アナウンスが聞こえてきました。
 (いやっ・・・ここで終わりなんていやっ!)

 けれども、電車を降りないわけにはいきません。
 男性たちが私の身体から離れ、何食わぬ顔でドアから出ていくと、私も後を追いかけるように電車から降りました。
 ふと見ると、コートのボタンは何ごともなかったように元に戻っていました。
 私が自分でボタンをかけなかったことは間違いありません。
 私が降りなければならなかった駅は、終点の3つ前でした。
 (もったいないことしちゃったかな・・・)

 階段を昇りながら、そんなふしだらなことを考えてがっかりしている自分がい ます。
 (どうせなら、思い切りイキたかった・・・)

 でも、車内でそんなことにならなかったほうがよかったのかもしれません。
 もしも、恥ずかしい大声をあげてイッってしまったら、周囲の人たちに気づかれ、恥ずかしい思いをしなければなりません。
 (これでよかったんだ・・・)

 そう思った私は、環状線の駅へと続く通路を歩いていました。

 第3話へ続く・・・ 

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