痴漢コート 3 (投稿:はるき様)
 (このまま戻りたくない・・・)
 そういう意識が、帰るべき方向とは反対の方向に私の足を導いていました。
 ホームについて、電車を待つ人の列に並び、周囲を見渡しましたが、先ほどの男性たちらしい姿はありません。
 落胆している自分に気がつき、
 (私、どうしちゃったんだろう・・・)

 そんな思いでした。
 やがて電車が到着し、私はノロノロと乗り込みました。
 先ほどと同じように混雑していて、すぐに身動きできなくなりました。
 (あっ!)

 しばらくすると、先ほどとまったく同じ感触が私の身体に与えられています。
 コートのボタンは、気づかないうちにはずされていたようです。
 (あの4人だわ)

 彼らがいつの間に私の周囲に集まってきたのかはわかりませんでしたが、そんなことはどうでもよかったのです。
 私はみだらな予感に身体が震える思いでした。
 (ああんっ)

 敏感になった乳首をつままれ、コリコリといじられます。
 恥ずかしい叢をまさぐられ、クリトリスをそっとなぞられます。
 (もっと・・・もっと・・・)

 私は不自由な腰をできるだけ前に突き出して、おねだりするように左右に振り ます。
 びくっ・・・びくっ・・・。
 クリトリスに軽く触れられるだけで腰が震え、甘く痺れるようになっています。
「うっ・・・うっ・・・」
 熱を帯びた身体の中心は恥ずかしいくらいに濡れ、力を抜くと、快楽の液体が太ももを伝って落ちていきそうです。
 私を快楽に落とす指の動きに躊躇はありません。
 最も大切な部分は触らずに、その周囲を丁寧に愛撫しています。
 私の期待通りに、感じやすくなった突起をたっぷりと愛撫してくれます。
「うぐっ・・・」
 我慢しようにも、あまりの気持ちよさに小さな声が漏れるのを避けることはできません。
 クリトリスを優しく撫でられながら、バストも愛撫され、身体がブルブルと小さく震え続けています。
「はぁはぁ・・・」
 すごく感じやすくなっていて、少しの刺激にも身体がその何倍も反応してしまいます。
 男性の指が、クリトリスをぐいぐいと揉みあげるように動きます。
 同時に乳首をツンツンとはじかれるようにされるたびに身体が反り返り、私は官能の波に溺れていました。
 びくん!
 叢を撫でていた指が離れ、恥ずかしい入り口に触れた瞬間、大きな期待とともに、腰が鋭く震えました。
 (早くっ)
 ところが、入り口をなぞっているだけで、侵入してくる気配がありません。
 けれども、そのじれったさに背中がゾクゾクし、腰の震えが止まりません。
 にゅるっ・・・。
 とうとう、男性の指が私の内に入ってきました。
「う、う、うううん・・・」
 その感触に腰が砕けそうになっているところに、その指がゆっくりと動き、柔らかい内壁を探るように撫でています。
 おしっこを我慢している時のような感覚が、下半身を襲ってきました。
 (いやぁ・・・だめぇ! 漏れちゃうっ!)
 敏感な内部の肉を一瞬強く押されたとき、
「あっ・・・」
 身体を快楽が突き抜け、おもらししていました。
 (だめ、だめぇ!!!)
 ここぞとばかりにクリトリスと蜜壷に指を使われ、私の中から液体が次々とあふれ出ていきます。
 それは男性の手を濡らし、私の震える太ももと生脚を伝って、履いていた黒のブーツの中を濡らしていきます。
「あああっ・・・」
 男性は指の動きを止めることはなく、私は膝をがくがくと震わせながら、正面の男性に力の入らない身体をあずけていました。
 ぐちゅぐちゅ・・・。
 相当大きな音がしていたと思います。
 それは周囲に聞こえていたかもしれませんが、私の頭の中は、そんなことを心配するような状態ではありません。
 ぐちゅぐちゅぐちゅっ・・・。

 官能の火をつけられた女の部分を掻き回され、同時にクリトリスを擦り上げられて、私は恥ずかしい淫水を、ただただ垂れ流していました。
 びくんびくんびくん・・・。
 肉襞を掻き毟られて内側を刺激され、表面の敏感な部分を摘み上げられると、
「あああっ!」
 とうとう我慢できなくなって、大きな声とともに、
 がくがくがく・・・。
 腰と膝を激しく震わせて絶頂を迎え、崩れ落ちそうになる身体を、後ろの男性が腰を抱きかかえるようにして支えていました。
「はぁぁ・・・」
 それでも男性は、私の身体への愛撫をやめる気配がありません。
 (イク、イク・・・またイッちゃう!)

 頭では何も考えられなくなり、ここが電車の中だということなどすっかり忘れ、 身体を突き抜ける激しい快感にただただ翻弄されていました。
 バストもマッサージされて頭の中が真っ白になり、
「あんん・・・あああ!」
 押し寄せるような快楽に呑み込まれ、腰が蕩けてしまいそうです。
 (ああ、ああ、すごい! もうだめ、イッちゃう!!)
 腰を前後に揺すり、あごががくがくと震えました。
 気がつくと、私の両手に男性のモノが握られています。
 驚いたことに、直に触らされています。
 本能でしょうか。
 私は2本のそれを無意識に擦り上げていました。
 やがて、
 どくどくどくどく・・・。

 ほとんど同時に、私の左右の腰や太ももに熱い体液が勢いよく噴射され、掻き回されていた私が腰を振ると、それが膝に向かって、流れ落ちるのが感じられました。
「んああ・・・あぁぁぁん!!」
 私は腰をびくびくと痙攣させながら、恍惚となってイってしまったのです。
 そのまま陵辱され続け、自分では何度イッたかわかりません。

 気がつくと、私は降りるべき駅の改札を出たところでした。
 あたりはすっかり暗くなっています。
 剥き出しの太ももには男性の精液が乾いてこびりついており、ブーツの中は自分の愛液で洪水になっていました。
 当然、太ももに残る男性の名残りは、周囲の人たちに気づかれていたでしょう。
 それを始末する気も起こらず、そのままノロノロと自宅に戻りました。

 その夜、遅く帰ってきた主人は私を抱くこともせず、ひとりで夕食を終えると、さっさと風呂に出て、寝室に入ってしまいました。
「ああ・・・そこ、そこ・・・もっと・・・」
 私はソファの上で大きく脚を広げ、昼間のできごとを頭に浮かべていました。
 身体を反り返らせて自分の指で蜜壷を掻き回し、大きく突き上げた腰を振り回していました。
「あぁ・・・気持ちいい・・・」
 けれども、その快楽は、昼間とは比較にならないような気がしていました。
 ハンガーに掛けられたモスグリーンのコートを、ぼやけた視界に捉えながら、月曜日からは、毎日地下鉄に乗ってしまいそうな自分が自分がいます。
「あああ・・・また・・・」
 きょうは、いったい何度腰を振ったことでしょう。
 そして、月曜日からも・・・。

―――――終わり―――――

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