二人の悪魔 (3)
「痛っ…何するの…」
「一方的にやられてたんじゃ、男として情けないだろう?お返ししてやるよ」
さっきまでの大人しい君と違い、挑戦的な目で見つめてくる。
そんな真剣な顔で…やめてよ。がいるのに、本気で感じて動けなくなっちゃったじゃない。
「、良かったねぇ」
他人事のようにからかうにも君はびしっと言い放った。
「さんもいいんですよね?遠慮しないでやらせてもらいますよ」
一人で二人を相手にするなんてどんな気分なのだろう?
「かっこいい…何かドキドキするねー」
は恍惚の表情を浮かべている。
おいおい、自分の彼氏だろ。と呆れながらも、確かに顔は整っているし、男らしいし良い男かもしれない。がバイトを始める前にさっさと告白しておけば良かった。
「あぁんっ……」
そんなことを考えている間に、君はあたしの胸の蕾を捕らえた。強い刺激に思わず仰け反って喘いでしまう。わざとなのか、ぴちゃぴちゃと音を立てながら、立ち上がった先端を吸ったり、舌先で転がされる。
こんなにいいものだったの!?あたしはそこがこんなに感じるとは知らなかった。に見られているから余計に感じるのかもしれない。
奥から熱いものがじわじわと溢れてきている。あぁ、止めてもらわないと大変なことになりそうだけど、もっとやって欲しい。
片方の蕾を指で摘まれて、もう片方は口に含まれて、我慢できずに太股を擦り合わせながら声を出していた。
きっとには面白そうに見られているだろう。それでも構わない。最後まで気持ちよくして…!
「どうしたの?、いつもより感じてるな」
そう言って、胸をもみしだきながら、ますます激しく攻め立ててくる。彼女が感じるのがそんなに嬉しいのかっ!鼻息も荒くなっちゃっていやらしい…。あたしも同じようなものだけど。
「は男にあんまり慣れてないから…。教えてあげてよ」
え??
女王様のような顔をしてほくそ笑むを見てしまった。
「そうなの!?モテそうだから、過去に彼氏がいっぱいいたのかと思ってたけど違うんだ?」
「いないいない。派手な格好しても、心は初心なんだから」
がついた大嘘に君は喜んでいた。なるほど、は男の前では初心な女を装っているのか。全く、男は初心という言葉に弱いんだから。今までの男性遍歴をばらしてやりたいわ。しかし、今されているのはあたしであって初心なのは間違いない。どんなことをされるんだろうか。むっつりエッチなあたしはワクワクしている。
初めて触れ合う男性の指があたしの秘所に到達する。一人でする時に感じるぬるっとした感触が走った。羞恥心…より先に覚えたのは快感だった。彼の指は濡れた茂みを掻き分けて、中心を前後になぞる。敏感な花芽や泉の入り口周辺を探りながら、どんどん濡らされてい
った。
「あっ…はぁっん……やぁ…」
もういいや…ここまで来てもう我慢することもない。の策略にはまるのは悔しいけれど、身体は感じまくっていた。
「隣の部屋まで聞こえちゃうよ」
君はキスであたしの唇を塞いだ。あたしは、おっぱいを欲しがる赤ん坊のように彼の舌を啜った。はこれを見て何とも思わないの?悔しくないの?絶対あんたおかしい!妹に見られて昂ぶっているあたしの身体もおかしいのだろう。
「ねえ、君、そろそろあたしにもして?」
焦らされている時を見計らって、がねだる。
「あ、そうだね…。、悪いけどちょっと待ってて」
君の手が離れて、置いてきぼりにされたあたしの身体は悲鳴をあげていた。押し寄せる疼きと格闘しながら、達の行為を眺める。
「あぁ…ん……、気持ちいいよぉ…」
桜色に染まった肌のが心底良さそうに喘いでいる。
さっきまであたしにしていたように、君はのアソコを弄っている。あたしの秘所もじゅくんと反応する。妹が感じている姿を見て興奮するなんて、おかしいのかな?
の股間に添えた彼の手が激しく動いている。時折、ぐちゅ、ぐちゅ…とエッチな水音が聞こえてくる。中に挿入されているようだった。
あたしにもして欲しいよ…。穏やかな表情で見ているつもりだけど、心の中は荒れ狂っているのよ。
気持ち良さそうに掻き混ぜてもらっているに対して、嫉妬心が湧き上がる。
勿体無いから、一人でやって達する訳にはいかない。最後は彼ので充分に満たして欲しい…。期待で胸が膨らむ。
「んあぁっ…いいよぉ…君……」
あの子、あたしをわざと刺激している。の喘ぎ声を聞いていると、欲望が加速する。
腰を捩じらせちゃって、艶っぽい表情で君を見つめている。あの音からすると、相当濡れているに違いない。この姿を見たら男は一ころだろう。
同じ一卵性双生児なのに悔しい。いつまでも奥手なままではいたくない。
「ー、あたしにもぉー」
になったつもりで、大胆になる練習をしてみる。お得意の上目遣いで胸を寄せてみた。そして、二人の横に寝そべって緊張しながら彼の反応を待つ。
「しょうがないなあ、はもう待てなくなったのか。本当にワガママなんだから」
少し叱られてしまったけれど、あたしはますますもどかしくなって興奮してしまった。やっぱりあたしは自分より気の強い男の方がいいみたい。
早く、何でもいいから快感を与えてよ。
チロ…チロ……
「ひゃっ!」
あそこに変な感触がしたと思ったら、彼が股間に頭を埋めていた!
そ、そんな間近で観察されるなんて恥ずかしいったらありゃしない。しかし、身体の反応は正直だ。中から熱いジュースが溢れ出してきている。うぅーん、これは堪らない。
「何だよ。いつもみたいにもっと声出せよ」
「そんなこと言ったって…いやぁ……」
拒むあたしを君は容赦なく攻めてくる。
「の一番弱いところ、してあげる」
そう言うと、いきなり腫れている蕾に吸いついた。
「あぁーーーあはぁ……」
びりびり痺れるような強烈な刺激が下半身を襲う。
の弱い所は、あたしが一番感じる所でもあった。滑らかな舌触りで先端をねっとり舐められると、快感のあまり身震いしてしまう。
彼の愛撫に身を任せながら、この一瞬だけは好きな人に愛されている気分に浸る。これが本当の彼氏だったらいいのに…。
「いやぁ…そこ…だめ……」
大人の刺激に酔いしれていると、隣からの切羽詰った声が聞こえてきた。君は片手を使って、も愛してあげているようだった。
姉妹が一人の男に愛されているなんて、とんでもなく淫らで官能的な光景だろう。
ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅといった怪しげな水音が3人の行為をさらにエスカレートさせる。
「そろそろ俺…限界なんだけど…」
君は二人を相手にしながら相当耐えているようだった。
「最後はにしてあげて…」
こんな状況になっても、はあたしに君を譲ってくれる。
何で?自分の彼氏が姉と最後までしちゃうんだよ?本当にいいの?
「分かった…なるべくさんも一緒にいけるように頑張るから」
君はあたしと交わる準備を始めた。透明のフィルムを窮屈そうなそれに装着する。
とうとうアレが中に入ってくるんだ。皮肉にも、昔好きだったけど今はどうしようもできない人と結ばれてしまう。
いけないことだと分かっているのに、中心ははしたなくヒクついて彼を待ちわびていた。
ごめんね、、君…。
ゆっくり押し広げながら奥へと侵入してくる君。圧迫感はあったけど我慢できない程ではなかった。
彼の呼吸は昂ぶっており、に対する愛情を感じ取って切なくなる。
それでもあたしは彼を離したくなくて、きつく締め付けてしまう。彼を追い詰めたくなる。足を彼の足に絡み付けてより密着させる。はしたないけれど、自分から腰を動かして擦り付けた。
「おいっ、そんなに急ぐなよっ…」
君はの相手もしないといけないから大変である。あたしの攻めに耐えながら、の秘所を指で掻き混ぜる。にも存分に気持ちよくなって欲しいと思う。もう堕ちる所まで堕ちてから後のことを考えたい。
「、気持ちいい…?」
ふいにに尋ねられる。今更ごまかす必要はないだろう。
「うん…めちゃくちゃいいよ…」
「そう。良かったね…」
姉を鬱陶しがるいつもの妹の声ではなかった。彼女なりに今までの償いをしているのだろうか。
あたし達は3人で一緒に最後を迎えられるように努力した。
慣れてないあたしは先にいっちゃわないように君に加減してもらった。それでも時々、弾けそうな蕾に根元を擦り付けて
いじめてくる。
「あぁ…だめだよぉっ…いやぁ……」
切羽詰るあたしを見て二人は楽しそうだ。
ちゃんと付き合ってる彼氏とのセックスじゃないけど、こんなに気持ちいいなんて、あたしは何て淫乱なんだろう。
出来るなら彼とずっとしていたい。こんな風に何度も愛して欲しい。にしているみたいに愛の言葉を囁いて、淫らな吐息を聞かせて欲しい。
しかし、その願いは叶うことはない。この一瞬を心に焼き付けるために彼の体温を精一杯感じるだけ。
3人の乱れた音が交じり合って、一気に高まっていった。
「んんっ……もうっ……」
頭の中で九九を唱えながら、昇りつめるのを必死に耐えていた。
「さんは…?」
「あたしもそろそろいいよっ…もっと激しくして…」
「了解」
君はあたしを軽く突き上げながら、への愛撫を力強くしている。ぐちゅぐちゅ卑猥な音を聞いていると、あたしの中もぎゅっと締まる。君の額には汗が滲んでいた。じっとしていても、もう限界だった。
「ああ…あたし、だめ……」
「一緒にイクぞ!」
「うぅ…んっ…はぁ…ん……やぁ………」
「いっ…イクぅ…!」
一番奥まで彼のものが強く刺さると、目の奥で花火がぱちぱち飛び散った。あたしは君にぎゅっとしがみ付いて果てた。他の二人の最後の声を聞きながら意識が消失していった。
君が帰った後、いつもの姉妹関係に戻った。ノリでやってしまったとは言え、と顔を合わすのが気まずい。ここは素直に謝った方が良いかもね。
「、ごめん!」
風呂上りにリビングのソファでジュースを飲んでいるに声をかけた。
「何が?」
ビクビクしているあたしに対して、はきょとんとした様子で尋ねる。
「のいない時に君と…いい雰囲気になっちゃって…」
酔っていたとは言え、止めようと思えば止められた。のふりをしなければ、君だってキスしたりしなかっただろうに。
「別にいいよ。気にしてないから」
はあたしがすまなそうな顔をしているのを見て、にやっと笑った。何かとんでもない要求をしようと企んでいるんじゃないだろうか。恐ろしい。
「そうだねぇ、でもお姉ちゃんが悪いと思ってるなら、償ってよ」
「う、うん?」
「あたしのお願いを聞いてくれたら許してあげる」
「何…?お金ならあんまりないからね!」
の好きなブランド品でも買わされたらあたしの娯楽費がパーになってしまう。
「違うよ」
は明るい笑顔でこう言った。『またと3人でエッチしよう♪』と。
妹はこの年で普通のエッチには飽きてしまったらしい。まったく…。
でも、あの興奮を忘れられそうにもないから、あたしはの願いを承諾してしまった。これであたしにはしばらく彼氏が出来そうにないな…。また君が来る日が待ち遠しい。
―――――終わり―――――
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秘密の液体で潤うエッチ
女性のための官能小説・目次
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