お兄ちゃんのお友達(1) 投稿: s24385 様 名前変換
「ただいま〜。」
 学校からやっと家にたどり着いたよ。もう汗だく。シャワー浴びたい。
〜?ちょっと来いよ。」
「ん〜?なあにぃ。」
 二階の部屋でお兄ちゃんが呼んでる。知らない靴があったからお友達が来てるのかな。・・・なんか持っていったほうがいいのかな?
 ・・・まあいいや。とりあえず行っとこ。
「なに?なんか用?」
 やっぱりお友達。飲み物もってこいってことかな?
 ・・・あるじゃん。
「あのさぁ、ちょっとお願いがあるんだけど・・・。」
 神妙な顔のお兄ちゃん。なんかいやな予感。
「誰か付き合ってるやつっている?」
「へ?そんなのいないけど。何で?」
「こいつとかどお?」
「へ?この人?付き合うの?そんな・・・急に言われても・・・。」
 悪くはないけど・・・髪がちょっと長くて背が高そうで、バンドとかやってそう。
「これから、こいつとエッチして欲しいんだけど。」
「・・・。何言ってんの?」
「こいつバンドやっててさ。学校でこいつのギター壊しちゃって。弁償する金なんてないから・・・。まさか・・・25万とか持ってないだろ。」
「はぁ?○校生が25万も貯金してるわけないじゃん!な、何で私がそんなことしなきゃなんないのよ!」

バタン!!
 ドアを閉めて自分の部屋に行ってベットにダイブした。まったく!自分の妹を25万で売るってどういうこと!?そんなの、私はまったくヤラレ損じゃん。25万あったら服とか靴とか・・・

トントン

 ドアをノックする音。謝ったって許さないんだから!!
「あの、ちゃん?あの、俺、って言います。」
「・・・。」
 友達のほうか。謝りにこいよ、お兄ちゃん。
「俺って、ぜんぜん対象外なのかな?」
「見た目はともかく・・・、いきなりエッチなんてありえません。」
「エッチとかってのは、まあ、方便って言うか・・・それより俺、マジでちゃんと付き合いたいんだけど。」
「そんなこと・・・信じられません。」
「もしかして、ちゃんしたことない?」
「あ、当たり前です。まだ○8才ですよ。」
「興味ない?そういうこと。」
・・・興味あるけど、初対面の男の人にそんなこと言うわけないじゃん。
「ギターが壊れたのはマジな話なんだ。結構大事にしてたんだよ。」
「そんなの、私、関係ないです。」
「ギター壊れて、ちゃんにまで振られちゃったら、俺ってめちゃくちゃかわいそうだと思わない?」
 そ、それは・・そうかもしれないけど。
「初めての相手が俺じゃダメ?さっきの言い方だと、見た目は嫌いじゃないってことだよね。」
 そりゃあ・・・正直、初めての相手がさんでこれからも付き合ってくれるなら、願ったりかなったりだけど、お兄ちゃんの借金の形ってのが気に入らない。
「ドア開けていい?」
「だ、ダメ!」
 そうは言っても、鍵なんて付いてないし。・・・入ってくるし。なんか小さい紙袋持ってるし。
「ふ、普通にお付き合いしません?映画行ったり遊園地とか行ったり。」
「じゃあ、今度の日曜日行こうか。」
「じゃ、じゃあ・・・、そういうことで。」
「今日は、えっちしてよ。」
「ダメですよぉ。」
「ちゃんとコンドームつけるし。」
 紙袋の中身はコンドームの箱だった。
「でも・・・、私、帰ったばっかで汗臭いし。」
「じゃあ、シャワー浴びておいでよ。俺は、別に汗のにおい気にしないけど。」
「い、今、せ・・生理が・・。血が出るし。」
 とっさに嘘をつく。
「初めてのときって、どの道血が出るんでしょ?」
「・・・。」
 うぅ・・・そばによってきた。勉強机のいすに逃げる。
「何で、今すぐえっちしなきゃいけないんですか?」
ちゃんはずーっと死ぬまでエッチしないつもり?」
「それは・・・。そのうち。」
 今すぐなんて、そんなの罰ゲームじゃん。
さんって、ホントは彼女いるんじゃないんですか?」
「いないって。ってか、振られたばっかなんだけど。で、しばらくご無沙汰だったから・・・。我慢できないって言うか。」
「そんな、元カノの代わりですか。そんなんだから振られたんじゃないんですか?」
「振られた理由は・・・。また別にあって。」
 あらら、座り込んでうつむいちゃった。傷つけちゃったかなぁ。
「よりを戻すとか・・・。」
「女の子って、そういうのナイってきくけど・・・って言うか。僕の場合はありえないのわかってるし。」
「・・・そうなんですか。」
 何か決定的なことがあったんだなぁ。
「ところでちゃんて、キスしたことある?」
「それは、まだ・・・。」
 私ってキスもまだ。友達は彼氏が出来て、キスどころかエッチしたどころか、もう一人目と別れて2人目の彼氏って子もいるのに・・・。

 油断してたらひざに手が乗って、肩をつかまれて、下から顔が迫ってくる。後ろ頭を押えられた。逃げられない・・・うわぁ。
「へ?」
「そんなにイヤ?」
 首を縮めて固まってたら、寸止めされた。
「い、嫌じゃないですけど・・・・。」
「でも、そんなにぎゅっと口閉じてたらさ・・・。」
 それは、不意打ちだったから・・・
「あの・・・ちゃんと責任持ってくれますか?」
「最初に言ったよ。マジで付き合いたいって。」
「じゃあ、キスくらいなら・・・。」
 目を閉じる。しばらく間があって、唇をぺろりと舐められた。
「な・・・な、な、何するんですか〜!」
「だって、唇乾いてたんだもん。」
 おもわず唇を舐める。あ、さんが舐めたとこ舐めちゃった。一人で赤面してたら、さんはベットに行って座った。
「その椅子に座ってたらキスしにくいから、こっちおいでよ。」
 自分の隣をぽんぽんとたたいてる。
「そんなこと言って、押し倒すつもりなんでしょ。」
「やっぱ、判っちゃう?」
「もうやめ!キスも無し。」
 部屋を出ようとドアを開けようとすると・・・。開かないし。
「も・・もしかして、お兄ちゃん?」
「・・・あ?もう済んだのか?」
「もう・・・まさか、ずっと聞いてたの?」
「いや、ヘッドホンで音楽聴きながら漫画読んでたから大丈夫。」
「そういう問題じゃないでしょ。ドア開けてよ。」
ぁ、そいついい奴なんだから、一発やらせてやれよ。」
 こんの、バカ兄貴!
「なんで、自分の妹を売ろうとしてんのよ。」
「だって、マジでギター壊しちゃったんだもん。」
 25万ってマジな話なんだ。
「・・・ちゃんお兄さんが今付き合ってる人って、知ってる?」
「え?志乃舞さん?」
「それって、俺のねえさん。」
「は、・・・そうなんですか。」
「俺のほうが付き合い長いのにさ、ころっと乗り換えて・・・。」
「はぁ?」
 ・・・なんか・・・乗り換えるって?
「だから、姉と弟なんだからまずいだろ。」
「そんなの、本人同士の問題じゃないか。」
「だからぁ、志乃舞さんは俺と付き合うって言ってるじゃん。」
 もしかして・・・。
さんの元カノって・・・。」
「ねえさんだよ。」
 ・・・それは、ちょっと人としてどうかと。
。ここは人助けだと思って、こいつと付き合ってやってよ。」
「い・・嫌よ。」
 ドアノブを回して力いっぱい押してもビクともしない。ちらっと振り向くと、さんは携帯いじってるし・・・。これでドアを開けるの手伝ってくれたら、絶対好きになっちゃうんだけど・・・ナイか。

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