当直室での秘め事 名前変換

 ここ最近、彼氏が仕事で忙しくてなかなか会えずに寂しい思いをしている。
 気付けば最後にデートしたのはもう2週間以上も前。しかも、慌しく食事しただけで、彼の職場からの電話で呼び出されてデートは中断されてしまった。
 同じく社会人と付き合っている友達は毎週デートしているっていうのに、私はいつも一人で待つだけ。ディズニーランドに連れて行ってもらったとか、幸せそうな話を聞いてると時々妬んでしまう自分がいる。
 まぁ、彼とあまり会えないのはちゃんとした理由があるから仕方ない。

 私は。22歳の大学生で医学部に通っている。
 医学部というと、お金持ちの娘が通うと思われるかもしれないけど、普通の会社員の家庭に生まれて育った。子供の時から贅沢はした覚えがない。
 頭だって特別良い訳じゃない。高校の時に死ぬほど勉強してやっと、医学部の中では人気がない大学に入れた・・・。

 私の彼氏は。同じ大学の4つ年上の先輩だ。
 医師免許を取得して、今は2年間の初期研修中だから忙しいのも無理はない。
 彼の家は私の家とは全く環境が違う。彼は簡単に言えば、「お坊ちゃん」と呼ばれるような人で、そのことは今はあまり深く考えたくない。

 私が一人で夕飯を食べ終わった頃、彼から『今日は当直』と書かれたメールが来た。
 このメール、今までに何度見たことだろう。
 朝まで(正確には明日の夜まで)仕事が続くってことで、気軽に電話なんてすることはできない。
 しかし、私は寂しさが募っていたのもあり、そのメールを見て良からぬことを思いついてしまった。
 彼は確か今月から割と暇な診療科で研修を始めたって聞いたから、こっそり行って会えないかな―。

 病院関係者に怪しまれないために、コートの下には白衣を着ている。
 車で10分程度のところにある彼の研修先の病院まで運転して行った。夜中なので車や人通りはほとんどなく、5分で着いた。
 駐車場に車を止めると、車の中でコートを脱ぎ白衣姿で夜間入り口まで走った。
 職員用のネームプレートなんか持ってないので、部外者であることがばれるかもしれない。
 誰かに会った時は早足で通り過ぎよう・・・。
 大丈夫、私はここの病院の研修医よ。
 廊下の角を曲がるたびに、誰か来やしないかと緊張のために手に汗を握る。
 幸いなことに、この病院には何度か来たことがあるので、迷子にならずに済んだ。
 え〜と、○○科は・・・2階の奥の方だね。
 ・・・・・・あった!

 以外は誰も居ないことを強く願いながら当直室にそっと入っていくと、彼はベッドの上で寝息を立てていた。
 肩をそっと叩くと、彼がビクッと反応して飛び起きた。
「え、え・・・?」
 ぐっすり寝ていたのに急患の知らせだと思わせてしまったかな。ごめんね。
「仕事中にごめん・・・」
 わけが分からないといった様子で目を丸くしているは、小声で尋ねてきた。
!?・・・どうしたんだよ」
「何か眠れなくて・・・。最近は暇だって聞いたから・・・」
「前に比べたら時間はできたってだけだ。さっきだって、今度のプレゼンの資料を探してたんだよ・・・」
 やっぱり怒られたか・・・。
 困ったようなの顔を見て、迷惑なことをしてしまったと後悔した。これじゃ、ドクターの彼女として失格だ。
 仕方ない、すぐに帰ろう。
 「またね」と言おうとしたその時、はある事に気づいたみたいだ。
「おまえ・・・その白衣姿、どうした?」
「私服だと怪しまれるかと思って・・・」
 自分のしたことが急に恥ずかしくなって、私は逃げ出したくなった。
 きっとバカにされる・・・。と思っていたら、は静かに尋ねた。
「・・・寂しかったのか?」
「うん・・・ちょっとだけね」
 本当は凄く寂しかったけれど、に余計なことを心配させてはいけない。でもはそんな私の気持ちを分かっているのだろう。
「ごめんな・・・。一人前になるまではまだ時間はかかると思うけど、研修が終わって余裕ができたらいっぱい会いに行くから・・・それまで待ってて」
 そう言いながら優しく髪を撫でてくれた。
 不安で堪らない私を安心させようと、精一杯考えて答えてくれた誠実さがとても嬉しかった。本当はそんな気を遣わせることなんてしちゃいけないのに。
「心配するな。忙しくても、おまえのこと忘れるなんてないから」
 そばにいた私を抱き寄せて、ベッドの上に座ったままそっとキスをしてくれた。
・・・」
 嬉しくて涙が出そうになった私は、彼が愛しくて我慢できなくなって、自分からまたキスをしてしまった。
 放課後、友達と談笑してる時も、家で一人で試験勉強してる時も、一人でベッドに入る時も、ずっと会いたかった――。

 彼の唇の隙間から舌を挿し入れ、想いを伝えようと頑張った。
 は背中をぎゅっと抱きしめて、私のキスに激しく応えてくれた。
  ぬるっ、 ちゅっ・・・ 
 静かな部屋の中に怪しい水音を響かせながら、二人の熱い舌が火傷しそうに激しく絡まり合う。
 やがて唇が離れた後も、久々のキスに興奮してしまった私はしばらく抱き合ったまま、ドキドキしていた。
はエッチだな」
 がにやっと笑って言った。
「だって・・・ずっとしてないから・・・」
「そんなにしたかったのか?じゃ、ここでエッチしようぜ」
 が突拍子のないことを言い出したので、思わず叫んでしまいそうになる。
「えー!それはまずいっしょ!」
「しーっ!大丈夫だって。ここは急患なんて滅多に来ないって聞いたし」

 はベッドを降りると、さっさと入り口の方まで歩いてドアの鍵を閉めた。
「さ、続きするぞ」
「だめだって・・・仕事中なのに・・・」
 彼は私の言うことなんか聞こうともせずに、無理やりベッドに押し倒した。
「何する・・・」
「おまえのせいで我慢できなくなった」
 そう言うと、荒々しく唇を重ねてきた。
 ぐちゅっ・・・
 何度も何度も、容赦なく舌で口腔内をかき回してくる。
 私は逃げられないように、強い力で押さえ込まれている。
 でも口元は優しくて、何て官能的なキス・・・。
 自分からもの唇を求めていると気づいた時、私は抵抗する力をなくしてしまった。
 ふぅ・・・ん・・・
 我慢できずに熱い吐息を漏らしてしまうと、に「感じている」と気付かれてしまったようだ。止めなきゃいけないけど、欲望に勝てる自信がない。
 お腹の辺りには男性の象徴となるモノがゴツゴツとした感触を示して、彼の熱い想いを主張している。
 そんなにされたら、わずかに残っていた理性までもなくなってしまう・・・。

「はぁ、はぁ・・・んんっ・・・!」
 くちゅっ・・・ぷちゅっ・・・・
 激しく唇がぶつかり合い舌を絡ませあう中で、時折溜息やくぐもった声が漏れてしまう。
 真夜中の当直室で、必死になって唇を奪い合う二人がいた。
 白衣を着て病院でHするなんてアダルトビデオのベタなシチュエーションみたいで恥ずかしいけど、実際に体験すると止められなくなるのが分かった。
 まるで中高生が初めてセックスをする時のように発情している・・・。
 激しい欲情を見て胸がきゅっと締め付けられた。
 も本当は私と会いたかったのを我慢していたの?と思っていると、髪の毛や首筋にキスをされながら荒々しく白衣のボタンを外されていた。

                     ◇ ◇ ◇

 ケーシーの白衣を着ているは、何だか恥ずかしそうにしていた。
 裕福な家庭に生まれ育ち、生温い世界でしか生きてこなかった俺は、大学を卒業してから社会に放り出され、厳しい労働条件の中で心身疲れきってしまった。
 日付けが変わるまで仕事と勉強に追われる毎日で、性的なことから遠ざかるを得なかった。
 週末のデートはおろか、毎日電話もしてあげられない状況の中でに寂しい思いをさせていることは悪いと思っていた。
 しかし、彼女も今や立派な医学生。研修医がどれだけ粗末に扱われて、時間に余裕のない仕事かは分かってくれているだろう。いずれは彼女も医師になるのだから。
 医者同士の恋愛はすれ違いが多くて上手くいかないかもしれない、と時々不安になる・・・。

 のブラジャーをパチンと外し、形が良くて真っ白な胸を両手で揉みもぐすと、声は出していないものの、息が荒くなってきたのが分かる。
 可愛らしい乳首は存在を主張するかのようにちょこんと立っている。舐めてくれと言わんばかりに硬くなっているの乳首をそっと指で摘んだ。
 久しぶりの甘い感触に夢中になり、今にも吸い付いてしまいそうな気持ちを抑えながら弄り続ける。
「あぁっ」
 敏感な場所を触り続けられて我慢できなくなったのか、が小さな声を漏らした。
 こいつ、ここ弱いんだもんな・・・もっともっと攻めてやる。
 ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅっ・・・
 わざと大きな音を立てると乳首を吸いたてると、恥ずかしそうには頬を赤らめながら体をクネクネと動かした。
 柔らかな胸を揉みながら口と指で愛撫を続けると、下半身にも刺激が伝わっているのだろう。太股を擦り合わせて耐えているようだった。
 そんなを見る度に自分の下半身も熱を増しているのが分かる。ズボンの前はパンパンに張っていて、窮屈な中から早く出してあげたいと思う。
 疼いて仕方がない股間をの足に擦りつけて快感を得たいが、ここは我慢だ。

 少しずつ手の位置を下にずらしていった。わき腹、お腹・・・、陰毛が控えめに生えているふっくらとした恥丘へと。
 こんな場所で愛撫された彼女の秘所はどうなっているのか?
 期待に胸を膨らませながらズボンのチャックを下げ、太ももの辺りまで脱がせた。
 股の間に指を入れ、下着のクロッチの部分を下から上に向かってそっと撫でると、窪んだ部分には熱い蜜液が溢れ出していた。

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