当直室での秘め事 

 自分から強引にキスをしてしまい、に押し倒された時からずっと・・・。いや、もっと前からかもしれない。私はずっとに抱かれたいと思っていた。
 友達と一緒にいる時や病院で仕事をしている時は、クールな表情をしている
 でも私の前では裏の姿を見せてくれる。甘えたり、無邪気になったり、時には弱音を吐いたり。ひょっとしたらそっちの方が表の姿なのかもしれないけど。
 高校の時からサッカーを続けているせいか、程よく筋肉のついた逞しい体に包まれながら彼の熱い吐息を感じている。
 キスをしているうちに頭がふわふわしてきて、同時に下半身が急激に熱くなってきているのを感じた。
 は外科医を目指しているだけあって、指先は繊細な動きをし、感じる部分を的確に探り当てては下半身へと繋がる神経に電気刺激を与えているようだ。
 待ち焦がれている部分に向かって、少しずつの手が下がってくる。
 あっという間にズボンを脱がされ、下着が露わになってしまった。

 下着の上から敏感な部分を押さえられると、濡れた下着が肌に貼りついてすごく恥ずかしい。触れるか触れない程度のタッチで下着の上から優しく撫で回しながら私を焦らしているのだろう。
 やっと下着の中に手を入れると、内側の襞を2本の指で軽く上下に擦りつけてくる。
 指はすぐそばまで近づいてくるのに、核心に触れてくれないのがもどかしい。堪らなくなって足が少し開いてしまった。
 さわさわと撫でられていると、ますます液体がこぼれ出す。
 たっぷり濡らされたところで、ゆっくりと体の内部へと指を沈めていった。何の抵抗もなくするりと飲み込んでしまったことに、またもや恥ずかしくなる私。
 奥に入ってからもその指は繊細に動き、ほんの少しの傷も付けまいとする様に愛された。
 自分自身もきっと興奮しているのに、私の体を気遣ってくれる。
 それは医者として?
 一人の恋人として大事にしてくれてると思いたい・・・。

 奥の方の愛撫に身を任せて快感に集中していると、ふいに核芯を摘まれた。
「やっ・・・」
 軽く押したりクルクルなぞりながら、だんだん動きが激しくなる。
「ダメだよ・・・っ!」
 苦しい声で訴えかけたが、は一向に動きを止めてくれない。
 膨れ上がり、刺激に敏感になった蕾を集中的に触られ、快感が一気に高まってしまう。このまま流れに任せて最後までイッてしまおうかと思う自分もいたけど、必死で力を込めて体をよじらせ止めてもらおうとした。
・・・これ以上したら・・・」
「先にイっとけよ」
「まだ嫌・・・・・・」
 やっぱりと一緒に一番気持ちよくなりたいもの・・・。
「・・・分かった。今度は俺がしてもらおうか」

 二人で起き上がり、そっとあの部分を見ると、黒いズボンの前がパンパンに膨れ上がっていて窮屈そうだった。
  は自分でズボンを少しずらした。紺色のトランクスの上部に小さなシミができていて、静かに我慢していたことを表していた。
  ドキドキしながらそっと脱がせるとそれは勢いよく飛び出した。はちきれんばかりに大きくなっていて、血管が幾筋も浮き出し、鈴口からは透明な液体が滲んでいた。
 今からこれに触れると思うと、私の鼓動はますます早くなって息苦しくなる。
 私はゆっくりと顔を近づけていった――。

                     ◇ ◇ ◇

 と久しぶりに激しいキスをしてからずっと勃起していた。
 病院で、しかも仕事中にこんな行為をするなんて、見つかったら謹慎処分、下手したら解雇されるかもしれないと分かっている。
 頭ではまずいと分かっていながら、でも下半身は一向に言うことを聞いてくれないどころか、欲情はますます激しくなった。
 の体から熱い液体が溢れ出していたように、俺の体からも先走ったものが滲み出てトランクスを濡らすのを感じていた。
 トランクスの中からいきり立ったものを取り出すと、既に今までにない位に膨らんでいて、「出さないことには」収まらないような状況だった。
 とうとう、の顔が欲望の塊に少しずつ近づいてきた。
 先端にそっとキスをすると、アイスクリームを舐めるように先端をぺろぺろと愛される。ゆっくりと口の中に入っていき温かく俺を包んでくれる。
 裏スジを舐められると背筋に衝撃が走り、あまりの快感に息子がビクッと動いてしまう。俺のために小さな口をいっぱいに広げて苦しそうに愛撫してくれる。
 「気持ちいい・・・」と、掠れた声で感謝の気持ちを告げるとそっと髪をなでた。

「あ、また出てきた…」
 普段はあどけないが、小悪魔のようなミステリアスな表情をしながら俺の先走りを舐めとる彼女。可愛い子に勃起したペニスを銜えられているのを見ると視覚的にも興奮が得られる。
 口での動きがだんだん激しくなってきた。ペニスをきつく吸い上げるようにされると何とも言えない快感が広がり、射精感が込み上げてくる。
「激しくしたら出るぞ・・・」
「んっ・・・ん・・・出てもいい・・・」
 フェラで射精させようとしているのか、止めようとしない。
 ヤバい、このままじゃ彼女の口の中にマジで出してしまうかも。
 早漏じゃないにしても、特殊な場所で興奮してやりたくて堪らなくなっている状況では、臨界点に達するのも早くなるのは仕方ない。
 彼女の頭を押さえると無理に止めさせた。
 刺激を与えられると今にも爆発しそうになる陰茎を何とか宥めながら、気持ちを落ち着かせる。
「いれたい・・・」
 もう我慢の限界だった。
 を再びベッドに押し倒し下着を下ろすと、蕩けきっている彼女の秘部にあてがい、そのまま体を深く沈めた。

                      ◇ ◇ ◇

 の真っ直ぐに上を向いて脈打っているペニスに口をつける。
 口元から唾液がこぼれ出し、茎を濡らす。
 ジュッ、ジュッ、ジュブッ・・・卑猥な音が響き渡る。
 もっと気持ちよくなってもらおうとフェラに集中していると、ふいに頭をつかまれた。
「いれたい」
 切なそうな声で言われ、とうとう一つになる時が来た。
 下着を脱がされると、待ち焦がれていたものがゆっくりと中に入ってきた。
 互いの一つになりたいという気持ちが強くて、どんどん奥に吸い込まれていく。私の中がで満たされて幸せな気持ちになった。
「一段ときついな・・・」
 は苦しそうに声を漏らした。
 奥まで入ると、毎日エッチしてた頃とは比べ物にならない位気持ち良かった。既に絶頂に近づき始めている膣は、軽く痙攣しているのかもしれない。
 はクリにペニスの根元を押し付けるように、が回転運動を始める。
「あぁっ・・・・! キモチいいよ」

 二人とも白衣姿のままでズボンを下ろして淫らな行為をしている。
 将来は一人前の医者を目指す二人なのに、こんな所で自らの煩悩に負けてしまった。職員や患者さんに知られたら信用を失うだろうと考えたが、もう止めることは出来なかった。
 ベッドがギシギシきしむ音と二人の吐息が交ざり合い、異様な空間を作り出していた。
 のピストン運動が激しくなり、私はそれに応えるように腰を動かしながら、二人の動きが一つになる。私たちはある一点を目指してひたすら突き進んでいる。そろそろ限界が近い。
「う・・・っ。そんなに締め付けるなって」
「えー・・・無理」
 別に私だって、自分の意志でやってるんじゃない。
 今はもっと奥まで突いて欲しいということしか考えられない。
「もう、もたねえよ・・・」
「んっ・・・いいよ・・・ あたしもダメ・・・」
 我慢することを諦めると、私の膣は程無くしてキュッキュッとリズム良くのペニスを締め付け始めた。背中にぎゅっと爪を立ててしまう。
「俺も・・・」
 その直後に、も苦しそうに声を上げ、素早く私の体から抜け出した。
 ビュル、ビュルッ・・・
 は自身を握ると、私のお腹の上に勢い良く射精した。
 飛び散った液体は私の白衣を汚してしまった。呆けている時間はないのに、二人ともぐったり疲れてしまってしばらく動けない。

「ねぇ、早くしないと誰か来るかも・・・」
「そうだな」
 部屋にあったペーパータオルで二人の後始末をすると、素早く服を元通りにした。
「汚してごめんな」
「ううん。洗濯すれば落ちるだろうし…」
「・・・何かめちゃめちゃ気持ちよかった。おまえもいつも以上にエロかったしな」
「誰のせいでなったと思ってんのよ」
「知らねー。じゃ、またな。今度の休みは遊びに行こう」
 は知らんぷりして、話を終わらせようとした。
 はぐらかされる所は相変わらずだ・・・。でももう時間がない。
「・・・うん。仕事頑張ってね」
 私たちは小声でひそひそと話すと、は最後にぎゅっと抱きしめてくれた。
 そっと病院を抜け出すと、私はまた真っ暗な冬の闇に駆け出して行った。 来る時は寒くて堪らなかったのに、今は何だか暖かい気がした。

―――――終わり―――――

病院内で医者がエッチって、衛生的にも社会的にもあり得ないって言われそうですね。しかも避妊なしって、医者失格ですね(笑)ところで外科医って本当にテクニシャンなんでしょうか・・・。いつか二人が付き合うようになった過程も書いてみたいです。

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