二人で一人エッチ 5
あのカップルはしばらく立ち去ることはないだろう。諦めて砂浜に腰を下ろして少しずつ話をした。
中学時代のこと、今の会社で再開を果たしたこと、誰にも言えない社員旅行での出来事…
これからも二人共通の思い出を沢山作っていくことを願いながら。
いい雰囲気になって優しい口付けを交わした。
このままずっとこうしていたい…
少し眠くなった頭で考えていると、ふいに拓也は私の胸に手を伸ばし遠慮なく揉み始めた。気のせいか息が荒くなっている。
「ちょっ・・・人がいるでしょ」
「暗いから見えないって言ったのは誰だっけ?」
「っ・・・けど・・・」
痛いところをつかれて反論できない。
「家まで我慢しようね」
「だって俺、誰かさんに無理やり、オナニーさせられてたんだよ。最後までイってないし。いちゃついてたら急にしたくなったんだよ」
「隣のカップルだってエッチな雰囲気になってるよ。」
「ほんとか・・・?」
体育座りをしているので短めのスカートの中に容易に手を入れることはできる。
きっと前から見たらパンティは見えるだろう。ここが暗い海岸だからこそ
こんな格好で座っていられる。
彼はさっきまで胸にあった手を下に伸ばし、クロッチの部分を下から上に向かって
ゆっくりとなぞった。
「っ・・・」
じーんと衝撃が走り、思わず声が漏れそうになる。
蕾を軽く何度も押しながら、与えられる刺激に黙って耐えている私の反応を楽しんでいるようだ。
「ちょっと濡れてるね…。ホテル行こっか」
「うん」
カップルを横目に、何事もなかったかのように立ち上がり海岸を後にする。
歩きながら拓也のが入ってくることを想像していると、この海岸に到着した数十分前よりも胸の期待は高まってきた。
さらに液体がこぼれ出してきそうになるのを我慢するために入り口をきゅっと締めた。
駐車場に止めていた車に乗り込みエンジンをかける。
このまま発進させると思いきや、彼は私が座っている助手席のシートを乱暴に倒すと上から覆いかぶさって来た。
荒々しく唇を合わせると強引に舌を差込み、口の中をかき回した。
私は軽く抵抗していたが激しいキスに流されそうになる。
さっきのカップルや通りすがりの人に見られるかもしれない。
「待って・・・ホテルまで」
「待てない。今すぐしたい」
男の目になっている彼を見て中心部分が疼く。
「俺は海岸であんなことしたんだぜ?車の中の方がまだマシだよ」
彼の手は止まらない。私のTシャツをめくりすばやく下着までも外してしまう。
顕わになった胸の先端を口に含まれた瞬間、理性が崩れていくのを感じた。
ちゅっと乳首を吸われたり舌で転がされたり、こうすれば抵抗できなくなることを知っているんだ・・・。
全身が蕩けそうになる。
人に見られてしまう心配などだんだんどうでも良くなってきた。
優しく、時に激しく、胸を愛撫されながら次の快感を求め続ける。
彼の右手が下着の中に忍び込み、入り口をとらえると何の抵抗もなくするりと指が侵入してくる。
ここまで濡れていたら、「エッチな気分じゃない」などと言い訳できないだろう。
腰が蕩けそうになるスポットをとらえ、体をくねらせる私を攻め続けた。
「びしょびしょになってる」
「俺のオナニー見て興奮してたの?」
「奈緒はすごい締め付けてくるね」
さらに言葉攻めで追い討ちをかけてくる。
こんな恥ずかしいこと言われたくないのに、体の方はいやらしく反応してしまう・・・。
「びくびくしてるよ」
「そんな・・・いや・・・」
敏感なスポットに与える刺激は、さらに激しさを増す。
「待って・・・それ以上したらダメ・・・」
指を抜くとさっきまでとは比べ物にならない位、太いものが入ってきた。
容赦なく突き進んでくる彼のペニス。
奥まで入ると、ずっとセックスするのを待ち焦がれていた少年のように
激しく腰を動かし始めた。
「ごめんな!俺いつもより興奮してる」
「ねぇ・・・あたしもうダメ・・・」
「どうした?イキそうか」
「ん。やばい・・・・・・んんっ!」
「そうか。俺も今日は早いかも」
狭い車内でするエッチは、ぎしぎしと音を立てることによっていやらしさを引き立たせている気がする。
信じられない位早い速度でそれはやってくる。
「あぁっ・・・ダメ・・・イく」
「っ・・・・・」
背中に爪を立てながら襲い来る快感に身を任せた。
最後は声にならない声を出していたと思う。
膣の収縮と体の痙攣が治まり一気に脱力する。
「おっ、俺もイキそう・・・」
素早く私の中から引き抜き手淫を始めるとまもなく、お腹の上に白い精を吐き出した・・・。
緊張感が緩み眠気が襲ってくる中で、後始末をして車の中でのんびり語り合った。
オナニーの見せ合いや野外でのオナニー、さらにカーセックスまで体験してしまった。
一体次はどんなエッチに挑戦することやら・・・。
「車でのエッチもいいかもしれないな・・・すげぇ興奮した」
「そう?」
「ちょっと狭いからRV車を買うか」
「またそんなー、エッチのためだけにもったいない」
「エッチのためだなんて言ってないよ?奈緒いやらしいー」
「ムカつくーー!!」
あたしってば、いつも拓也にからかわれてばっかり。
―――――終わり―――――
←back
愛しの彼といつもより♡なHを
女性のための官能小説・目次
|