第一戦クリア (2) 「、ずっと会いたかった」 髪を手串でとかしながら、頭に軽くキスをされる。愛の言葉を囁かれながら触れられると、髪の毛さえも性感帯になったみたいにゾクゾクする。 彼が触れる所が熱を帯びていく。 「あたしもずっとずっとずっと会いたかったよ。お兄ちゃん……ん!?」 首筋に歯を立てて強く噛まれる。 「痛いよぉ…痕ついちゃうし、駄目!」 印を刻まれるのは嬉しいけど、そんなところにつけたら友達にからかわれるっつーの!あたしはお兄ちゃんの顔を押しのけて逃げた。 「今度お兄ちゃんって言ったら特大のつけてやるからな。いい加減名前で呼べよ」 「…はーい」 そうか、それが気に入らなかったのね。今更名前で呼ぶなんて恥ずかし過ぎて、まともに顔見れないけれど…頑張るしかない。これで少しは恋人らしくなれるのならば。 彼の手によって衣服が一枚ずつ剥ぎ取られる。素肌が曝されると、恥ずかしくて心もとなくなるけれど、早くと一つになりたい。 好きだよ、。もうこの想いは止められない。 の指があたしの肌をなぞる度に胸が切なく震える。長期間会えなかった乾きを満たすように、激しくキスを交わした。 舌先で歯茎を刺激され、行き場を失った溜め息が零れる。それも の口腔内で全て受け止めてくれる。 羞恥心も忘れて夢中になってのキスを受け止める。背中に回した手を淫らに動かしてしまう。彼の吐息も荒くなり、男に変身していくのが感じられた。 「はますますエロくなったな」 お兄ちゃんにからかわれる。 「そんなことないよっ!お兄ちゃん…じゃなくて、が…するから」 エロいと言われて、さっきまでの自分の行為を思い出し、顔が熱く火照っていく。やだ…調子に乗りすぎちゃったかな。 「やっと名前で呼んでくれたな…。これからはお兄ちゃんじゃなくて、一人の男として俺を見ろよ」 「うん、分かってる」 あたしはずっと前から見てたよ。見てなきゃこんなこと出来るはずがない。 お兄ちゃんはあたしが昔も今も好きな男の人なんだよ。思春期になってからは、彼の彼女になってこういうことをしてみたいと思ってた。 尖った蕾がの口に捕らえられる。 「あっ……」 胸から下半身に電流がジーンと流れた。彼のシャンプーの香りを嗅ぎながら、はしたない声を漏らしてしまう。 蕾の表面を舌先で転がされ、子宮が熱く煮えたぎる。快感に負けて、痴態を晒しそうになり唇を噛み締める。 「声我慢するなよ」 「んっ…」 はあたしを苛めるように、より一層激しく愛撫を続ける。固く充血した先端を指先で弾かれ、蕩けるような舌使いで舐めまわされて、あたしの身体はぐにゃぐにゃに溶けていきそうだった。 「あぁ……んん…」 どこで覚えてきたんだろう。聞かれたくないのに勝手に変な声が出てしまう。が聞いたらエロい女子高生だと思われるだろうか。今更恥ずかしがっても遅い気もするけど。 まだ触られてもいないのに、隠された場所は熱くなって彼への想いが溢れ出している。 今日こそはを最後まで受け入れて、彼にも満足してもらいたい。痛みを和らげるために準備は着々と進んでいる。 時折太股にのものが触れて、それが大きくなっているんだと分かった。初めてそれを見た時はちょっと怖かったけれど、今では愛しく思える。いずれ、心も体も全て愛せるようになりたい。 ひえ…、やっぱり恥ずかしい。 彼の手が股間に伸びて、あたしは身を固くした。まずは自分のグロテスクな所を触られたり見られるのに慣れないと…。 言葉では言えない所に彼の指が触れた。探るようにゆっくりとなぞられる。あたしはあの時と同じように緊張しながら彼の指の行方を感じていた。 ああ…、頭おかしくなりそう。 体内にの指が入ってきて、粘膜をぐりぐり押された。痛くないし、むしろ気持ちいい。指先である場所を押される度に下半身に痺れが生じる。奥から熱いものが込み上げてくる。 「今日も濡れ濡れじゃん。って処女なのに感度いいんだな」 「バカ!何言って…」 あそこから湿った音を響かせながら言われるから否定できない。奥から液体をすくっては、滑らかに指を抜き、また挿入させる。卑猥なピストン運動を繰り返されて眩暈を覚えた。 いや…どうしよう。感じちゃうよ、どうしようもない位感じてるよ、…。 手の甲を口に当てて声を押し殺そうとすると、に手をどけられ甘いキスを与えられた。くねくね動く舌先があたしを追い詰める。快感と興奮で頭の芯が痺れてくる。にされるがままになり、逆らうことなど出来なかった。 「あふぅ…ん…やっ……」 女になったあたしの声を聞いては感じてくれるだろうか。 の声も聞きたい。あたしで気持ちよくなっている時の声を。切羽詰っている声を聞かせて欲しい。そのためには一つになる必要がある。 突然、下の蕾に微弱な刺激を感じた。の指があたしの核心を捕らえたのだった。 ぬるぬるした指先で膨らんだ突起を捏ねたり、摘んで小刻みに震わせる。そうされるとあたしの花弁はビクビク開閉した。 ぁ……。恥ずかしいけどとってもいい。 大好きな人に弄られて女になることはまさに至福の時だ。このまま死んでもいいと思う程、心身が満たされる。 「あぁっ…ああん……だめぇ……」 蕾の振動が激しくなって、子宮が嬉し泣きをする。 あたしはの指で思いきり感じている!これは何物にも変えがたい。やっぱり傍にいなきゃ駄目だ。互いの体温を感じられる距離にいなきゃ。 「やべえ、可愛い……もっと声聞かせろ」 「やっ……」 そんなこと言われたらこのままいっちゃいそうなんですけど。 秘所は熱くなりの指使いで蕩けてしまいそう。ビクビクしちゃうの気付かれているかな。いい…。このままずっと淫らな ことしていたい。 次の瞬間、 「はぁっ…っ!」 が低い声で呻いたと思ったら、あたしの両足を大きく開いた。 「えっ!?」 信じられないような光景が目にうつった。 あたしの股間にの顔がー! これから何をしようとしているのか薄々想像はつく。 「やだっ!ダメ!」 必死で抵抗したが、強い力で足を押さえつけられてが雄になっているのを感じた。あ、あんな所をじっと見られて顔から火が出そうだ。 「見ないで…汚い…」 恥ずかしさと嫌われたらどうしようと思う恐怖で声が震える。 「汚くねえよ。そそられる。たまんねえ…」 興奮が伝わってくる。の熱い息が花弁にかかって、ピクッと震えた。 ああっ、とうとうやってしまった。 エッチの時にする人もいるって知識はあったけれど、自分がこんなに早く経験するとは思わなかった。 手で触られるのでさえ恥ずかしいのに、あたしは今、に舐められている。もどかしい様な気持ちいいような複雑な気持ち。 焦らされて、たっぷり濡らされて、あたしは嬉しくて淫らにすすり泣く。蕾を吸われて思わず腰が仰け反った。 「やぁっ…あっ……はぁ…はぁ…」 歯を食いしばっていても漏れてしまう自分の声が耳に入り、興奮が高まる。 足の間はぴちゃぴちゃ怪しい水音を立てながら洪水を起こしている。 もう駄目…。が欲しい。あたしだって一人でそういう状態になったことはあるから、確かな快感が得られる場所に連れて行って欲しいと願う。一緒にいこう? 強請るような目付きでに訴える。 いつ用意していたのか分からないが、机の上にあった避妊具を素早く装着している。あたしは足を閉じて呼吸を整える。アンダーヘアーが濡れて生暖かい。 「痛かったら我慢すんなよ」 その優しい言葉とは裏腹に乱暴に足を開かれた。も余裕がなくなっているのが伺える。 脈打つものが中心にあてがわれた。下半身の力を抜く努力をする。 が腰を落とすと、ぐぐっときついものが中に押し入ってくる。 うぅ…、前よりは痛くないかも。 「はっ…はぁっ…大丈夫か?」 「うん、平気」 「そうか。俺は大丈夫じゃない…」 あたしの体を気遣ってくれて一瞬笑っただが、眉間に皺を寄せて辛そうにしている。男の人も痛いんだろうか? 「どうしたの?大丈夫!?」 「ああ…」 はあたしの耳元で、の中がすっげえ気持ちいいから、と囁いた。 胸の奥を突き上げられるような嬉しさが込み上げる。彼は今、あたしで気持ち良くなってくれているんだ。 彼のために自分から何かしてあげたい。そんな目標もいつか達成することが出来るよね。 「うぅ……ん」 は未知の深い部分まで侵入してきて、あたしの中は彼のものでいっぱいになった。 「奥まで入ったぞ。ひとまず成功だな…これでの処女は貰った」 「本当?あたし、処女じゃなくなったんだ?」 「ああ。これから教えることは沢山あるけどな」 彼のものがドクドク脈打っているのが感じられる。こんな風に鼓動を感じるなんて不思議。 「…教えるって?」 「徐々に分かるさ」 何のことだろう。あ、もしかして男の人のを口でしたりすることかな。上手に出来るだろうか?でものためならあたしは努力を惜しまない。離れていた寂しさに比べれば、恋人の小さなワガママも可愛く思える。 「動くぞ…」 ゆっくりと律動が始まった。 充血した壁を逞しいもので擦られて秘所がヒクつく。 普段は閉じている所に他人の…好きな人の性器が入ってきて絡み合う。すごく卑猥だけど素晴らしい行為。 彼と結ばれるのは夢みたいな事だと思っていたけれど、今叶った。従兄弟だからって気持ちを無理に押し殺さなくて良かった。この体温を失わないために、自分を磨いて頑張るんだ! 「…」 「ん…?」 と視線が絡み合って心臓がドクンと荒立つ。見つめられるだけで体温が上昇する。幸せすぎて胸が痛い。恋の病に侵されている。 「好きだ…ずっと大事にするから」 「あたしも、頼りないけど…のこと守るから」 は、それは見ものだな。と笑ってあたしをぎゅっと抱きしめた。 下半身に覚えのある感覚が広がり、抽送を繰り返す度にそれは強くなる。 甘くて切なくて、彼のことが大好きだって叫びたくなる。 あたしも彼に合わせてぎこちなく動く。気持ちよくて動いてしまう。 深い口付けを交わし、心まで麻酔をかけられる。段々力強くなってくるピストン運動に眩暈を覚えた。 突き上げられる度にの胸に秘めた想いが伝わってくる。あたしはぴったり締め付けてそれに応える。 「あぁ……あ……もうだめ……」 近づいてくる限界を悟り、あたしは熱に侵されたように喘いだ。 「何?さっきまで処女だったのに感じやすいんだな」 は意地悪く、だけど嬉しそうに言う。 「言わないで…」 「いや、言う。はエッチで寂しがりやでめちゃくちゃ可愛くて…こんなこと言っていいのは俺だけだからな」 「ばか…」 になら辱められてもいい。むしろ、淫らなあたしはされることを自ら望んでいる。 「はぁっ……はぁ…」 初めて聞くの声を聞いてとてもセクシーだと思った。頭の奥が痺れてぼんやりしてくる。 「あっ…ほんとにもう…」 「いいぞ。思いっきりいけ!」 の打ち付けが力強くなる。の背中に回した手にぎゅっと力を込めた。 どうか一緒に…。 低いくぐもった声が聞こえる。いつもの冷静な彼はどこかへ行ってしまった。 互いの秘所が擦れ合って火傷しそうに熱い。奥から何かが込み上げてくる。 愛しい人と最高の瞬間を向かえる―。あたしは初めての体験をしようとしていた。 「んっ…あん…あ……あぁ―――……」 物凄い速さで体がぶつかり合い、あたしは一気に高みへと追いやられた。 震える体を預けるようににしっかりつかまったまま達した。 離れていた一年間、と同じ大学に通うために、勉学は疎かにはしていなかった。が日本に帰ってきてからは、センター試験の英語を集中的に指導してもらった。さすが本場の英語に触れていただけあって、リスニングの指導は特に為になった。 そして今日は合格発表の日。会場へ向かうと既に大勢の人で溢れかえり、所々で歓声が起こっていた。 あたしは片手に受験表を、もう一方の手には合格祈願のお守りを握り締めていた。自分の受けた学科の掲示板を探す。 どうしよう…。もし番号がなかったら応援してくれたの気持ちまで裏切ってしまう…。 ここまできて急に不安になった。喧騒の中、一人立ち尽くして気持ちが落ち着くのを待った。 その時、背中をドンと押され、よろめいてしまった。人が精神的に辛い時に、ぶつかってきて…。一気に不快感が湧き上がった。 「おい、何ぼんやりしてるんだよ」 聞き覚えのある声が。 そこには一番傍にいて欲しい彼が立っていた。何で…? 「発表、見たのかよ?」 あたしは首を横に振った。 「んなことだろうと思った」 はあきれたようにあたしを見て言った。 「帰るぞ」 「え?だってまだ…」 「帰って合格祝いしようぜ」 「は?……うそ」 「早く見て来いよ。ったく、俺の方が緊張したっつーの」 は満面の笑みを浮かべていた。そういえば、前に受験番号聞かれたっけ。 きちんと自分の目で確認すると、の元に戻った。嬉しい。何と言えばいいのか分からない。だめだ、涙が目に滲んできた。 「よく頑張ったな」 いつもはクールな彼が、こんな人ごみの中でぎゅっと抱きしめてくれた。 ―――――終わり――――― ←back 彼といつもより刺激的な♡エッチ 女性のための官能小説・目次 関連作品:決戦の日 |